では決勝はどんな展開となるのか。ただこれはあまり予想がつかない。というのも、明日もスコールが来るのではないか……? という予想があるからだ。坪井は「本当にレースが終わってから降ってほしいです」というほど。

 もし仮にドライのままレースが展開されると、有利とされるのはブリヂストン勢。このコースはタイヤのゴムや構造の特性上、ブリヂストンに有利とされている。一方でダンロップ勢はドライではそれほど自信がない様子もうかがわれたが、狙っているのはGAINER TANAX GT-Rだろう。GT-Rはこのコースがもともと得意で、今回も狙っている様子がうかがえる(それだけにGAINER TANAX triple a GT-Rの結果は痛いところ)。

 特に事前のテストができるわけでもなく、海外ならではの気候やコース特性に翻弄されやすいこのタイでのレースだが、ファンにとって驚きとなったのはQ1トップのest cola by AAS Motorsportではないだろうか。

地元タイチームのest cola by AAS Motorsport。予選Q1ではトップ通過を果たすなど大暴れした
地元タイチームのest cola by AAS Motorsport。予選Q1ではトップ通過を果たすなど大暴れした

 多くのライバルがスペシャルのスーパーGT専用タイヤを履くのに対し、このチームは市販のミシュランを履くが、このタイヤは決して侮れないものだ。ウエットでも速さをみせているだけに、今回も波乱の中心になる可能性もある。AASモータースポーツのチーム力も高いので、注目しておくべき存在だろう。

 そして取材を進めていって分かってきたのは、多くのチームがタイヤ無交換作戦を検討していることは確実ということ。このコースは「無交換ができる」コースであり、場合によってはやらなければ勝負権がなくなる可能性もあるだろう。そしてその場合、予選では下位に沈んだJAF-GT+ヨコハマのマシンたちが上位に進出してくる可能性もある。

 いずれにしろ、スコールが降るか降らないかで展開が大きく変わりそうなスーパーGT第4戦タイ。テレビ観戦の方が多いとは思うが、見逃せないレースになりそうだ。

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