更新日: 2018.10.22 20:06
ブリヂストン 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート
2018年スーパーGT第7戦オートポリス[GT500]
平川亮/ニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500/BS)が逆転勝利。前戦優勝の山本尚貴/ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT/BS)と同ポイントでトップに並ぶ
開催場所:オートポリス
開催日:2018年10月20日(土)~2018年10月21日(日)
九州のオートポリスで開催された2018年オートバックススーパーGTシリーズ第7戦は、決勝日に2万380人の観衆を集めた。5番手から決勝をスタートした平川亮/ニック・キャシディ(KeePer TOM’S LC500/BS)は、レース序盤から積極的な展開で順位アップ。ピットイン後にチームメイトの中嶋一貴/関口雄飛(au TOM’S LC500/BS)とワン・ツー態勢を築き、65周レースの60周目にトップに立って今季初勝利をマークした。
<予選>
秋の気候となった阿蘇の外輪山に位置するオートポリスは、予選日の午前中は、気温が低く路面温度もかなり低かった。各チームは予選前の最後のセットアップを行うべく走行を繰り返すがタイヤのグリップが得られずに、セットアップも思うように進まない状況だった。
午後の予選では気温が上昇、路面温度も30度以上に上がり、想定した路面温度域となった。予選を席巻したのはホンダNSX-GTのブリヂストン装着車だった。
第3戦鈴鹿で優勝した野尻智紀/伊沢拓也(ARTA NSX-GT/BS)が、コースレコードを更新する圧倒的な速さでポールポジションを獲得、トップ3は同じくブリヂストンタイヤ装着のNSX勢。その後ろに中嶋/関口組と平川/キャシディ組が続いてブリヂストンユーザーがトップ5を占めた。
<決勝>
決勝日は、素晴らしい初秋の天候に恵まれた。決勝のスタート前、既に予選日よりも気温、路面温度が上回る状況となっていた。トップグループの中で4番手スタートの中嶋/関口組がスタート直後に山本/バトン組をパス。なおも前を行く塚越広大/小暮卓史(KEIHIN NSX-GT/BS)に激しく迫って行った。
序盤からペースが上がらない塚越/小暮組を11周目に、トップの野尻/伊沢組を12周目に抜き去ってトップに立つと2位以下を引き離していった。コースサイドで1台がスピン、ストップしてしまってセーフティカーがコースイン。一旦は築き上げたリードがなくなってしまったが、中嶋/関口組はセーフティカーランの終りから即、ふたたびリードを築き上げていった。
各車ピットインを開始した際に平川/キャシディ組が順位をアップして2位に上がり、トムスチームのワン・ツー体制となった。終盤にトップ2台は接近。そして60周目に順位が逆転した。ポイントリーダーで第7戦に臨んだ山本/バトン組が5位フィニッシュして、平川/キャシディ組と67ポイントで並び最終戦を迎えることとなった。