更新日: 2016.09.12 21:52
中嶋大祐「7位が見えていたのに残念」
Epson NSX CONCEPT-GT
SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km RACE
レースレポート
5月3日(日)富士スピードウェイ天気:晴れ
◇土曜日に続き晴天に恵まれた決勝日。9時から行なわれたフリー走行では、8番手タイムで決勝に向けた確認を終えた。開幕戦を早々にリタイアで終えているということもあり、この500kmの長丁場を粘り強く走り切って、今回はできるだけ上位でチェッカーを受けたいところ。
警察車両が先導するパレードラン1周を終え、110周の長い決勝レースのスタートが切られた。12番手スタートのバゲットはオープニングラップをポジションキープで終え、ペースを上げながら周回を重ねていく。早速、1台をオーバーテイクし、その後トラブルでピットインしたマシンがあり、10番手にポジションを上げた。さらにペナルティを受けたマシンがあり、10周を終えた頃には9番手に。その後、アクシデントが発生したためにセーフティーカーが導入される。
16周目にセーフティーカーがピットに戻り、レース再開。直後に2台が絡む接触があり、さらにポジションを2つ上げたバゲットは、後方のマシンに追い上げられ、28周目にパスされたが、粘り強い走りで34周目に大祐にバトンを渡す。GT500クラスの1回目のピットインが全車終わった時点で9番手を走行する大祐は、安定したラップタイムを刻みながら、前を走るマシンを懸命に追いかけていく。110周の半分となる55周が終了した時点で7位と、順調にレースを展開していたが、突如、左リアタイヤのバーストに見舞われ、緊急ピットイン。タイヤ交換と給油、タイヤまわりの修復を施した後、そのまま大祐がコースに戻る。12番手にポジションを落としたが、最後まで諦めることなく、ひとつでも前でチェッカーを受けるためにプッシュし続ける。大祐からバゲットに再度バトンを渡し、チェッカーまで力走を見せ、そのまま12位でチェッカーを受けた。
◇観客動員数
5月2日(土)予選33,500人
5月3日(日)決勝58,000人
◇コメント
中嶋大祐
「7位が十分に見えていた中でトラブルが起きてしまったので、非常に残念です。トラブルが起きる直前までペースは安定していて、前兆は全くありませんでした。ただ、レースペースが悪くないことは証明できたと思うので、次戦以降も皆で協力して頑張ります」
ベルトラン・バゲット
「The race started well. I had a good feeling in the car and I could push to go from P12 to P7. Unfortunately we had a puncture further in the race and that costs us a lot of time and a good place in the points. After that the car was damaged by the puncture and it was impossible for us to fight our way back. It’s really disappointing as we could get some very important points but we’ll keep working and come back stronger at Buriram! 箸」
『スタートは良かったと思います。マシンの状態も良かったので、12番手から7位まで上がることができました。タイヤのパンクでポジションを落とすことになってしまったのはとても残念でしたが、次のレースに向けてしっかりと準備をして、ブリーラムでの第3戦に臨みたいと思っています』
中嶋悟総監督
「まず、この2日間とも晴天に恵まれ、本当にたくさんのお客様にご来場いただき、心から御礼を申し上げます。500kmの長いレースでしたが、ドライバーはミスなくレースを進めてくれたと思います。アクシデント後も諦めずに走行することができ、次のレースに向けても前向きに考えていける内容であったと思っています。小さなアクシデントが命取りになると実感しているので、チームはしっかりとこの2戦を踏まえて準備を進めていきます。次戦もチームで力を合わせて頑張りますので、ご声援を宜しくお願い致します」
※次回のSUPER GTレースは6月20日・21日にタイにて開催されます。