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投稿日: 2019.08.10 16:02

GOODSMILE RACING & Team UKYO 2019スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | GOODSMILE RACING & Team UKYO 2019スーパーGT第5戦富士 レースレポート

GOODSMILE RACING & TeamUKYO RACE REPORT 5

2019 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJI GT 500mile RACE

会期:2019年8⽉3⽇〜4⽇
場所:富⼠スピードウェイ(静岡県)
天候:晴
観客:6万600⼈(2⽇間)
予選:9位
決勝:8位
獲得ポイント:4P
シリーズ順位:12位(18.5P)

<Sat.>

■FreePractice_QF1-2
 2019年のSUPER GTシーズンも後半戦に突⼊し、真夏の新耐久決戦となる富⼠スピードウェイでの500mile RACEが8⽉2〜3⽇に開催された。

 チームは、第4戦タイが終了した後、⾕⼝信輝選⼿/⽚岡⿓也選⼿と共にGT3⾞両にとって世界最⾼峰の1戦、トタル・スパ24時間レースに2017年以来となる再挑戦を果たした。今回はメルセデス・カスタマーレーシングのトップチーム、ブラックファルコンとの共闘体制で、マシンデザインは『Fate』の誕⽣15周年を記念し、TYPE-MOON RACINGとコラボレーションした。またブラックファルコンの他の2台はそれぞれ『プロメア』、『初⾳ミク』のカラーリングを採⽤し、”ジャパン・アートカー”3台体制でのエントリーとなった。結果は途中リタイヤと厳しいものとなったが、厳しいコンペティションレベルのなかで貴重な実戦経験を積み重ねてきた。

 そんな刺激を受けて臨んだ灼熱のラウンド5。
 マシンは、第2戦以来の⾼速サーキット⽤BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が適⽤された。これにより、+55kgの調整ウェイトを含む⾞両重量1340kgとクラス最重量マシンながら、吸気リストリクター経が34.5mmから36mmへと拡⼤されて、中間加速が若⼲改善された。ウェイトハンデは前戦に引続き29kg搭載。

 8時50分開始の公式練習を、今シーズン初となる⾕⼝選⼿のドライブで⾛⾏を始めたチームは、持ち込んだ3 種類のタイヤコンパウンド評価を⼿早く済ませると、ダウンフォースレベルの確認やセットアップの微調整を進め、15周⽬の周回で1分38秒591のベストタイムをマーク。

 さらにセッション中盤の9時40分を過ぎて⽚岡選⼿に交代すると、決勝を⾒据えたロングランでも1分40秒台前後の安定したペースを刻む。GT300クラス専有⾛⾏でも引き続き⽚岡選⼿が予選シミュレーションをこなし、異なるプランを試しながら1分38秒930を記録した。

「スパで本当にいい刺激をもらったんでね。今回は気合バリバリ」と語る⾕⼝選⼿が、柔らかめのタイヤで記録したタイムにより、最終的に4位のポジションを得て公式練習を終えた。

 個⼈スポンサーも多数乗り込んだサーキットサファリを経て、14時50分に路⾯温度40度越えのコンディションで始まった公式予選では、3戦連続で⾕⼝選⼿がQ1を担当。

 セッション開始後早々とコースへ⾶び出していった4号⾞は、連続アタックラップで1分37秒984から636へとタイムを縮め、タイムボードの最上位に進出。しかし直後には好調ニッサンGT-R NISMO GT3勢の360号⾞(RUNUP RIVAUX GT-R)、56号⾞(リアライズ ⽇産⾃動⾞⼤学校 GT-R)が次々とタイムを更新し、初⾳ミク号は3番⼿にダウンした。ピットからは「続けてアタックしてOK」の無線が⼊るも、タイヤ温存を優先した⾕⼝選⼿はピットへ戻り、そのまま3番⼿でQ1突破となった。

 15時35分、その勢いを継いでQ2の勝負へと向かった⽚岡選⼿。予想より⼤きく路⾯温度が下がったことも影響してか、全体的にタイムアップの幅が少ない。⽚岡選⼿はウォームアップ2周を経てすぐさま1分37秒848をマーク。「Aコーナーでわずかにロスをした」と⾔いながらも、Q1対⽐コンマ2差で抑えて9番グリッドを獲得し、500マイル(約800km)の決勝に挑むこととなった。

グッドスマイル 初音ミク AMG
グッドスマイル 初音ミク AMG

<Sun.>

■Race
 この⽇も前⽇と変わらず猛暑が続き、朝から気温30度越えの真夏⽇に。正午のウォームアップ時点で路⾯温度は60度に達しようかという過酷なコンディションの中、定刻より10分遅れの13時40分に決勝500マイルのパレードラップがスタートした。

 今回の決勝はドライバー交代を伴う4回のピットインが義務付けられており、都合5スティントでの勝負となる。今回も、これまで数々のオープニングバトルを制してきた⽚岡選⼿をスターターにレースに⼊ると、まずは8番グリッドの34号⾞(Modulo KENWOOD NSX GT3)を仕留めてコントロールラインを通過していく。

 しかし性能調整があったとはいえ、やはりその後はメルセデスAMG GT3の絶対的な最⾼速不⾜が露呈し、決勝最⾼速269.327km/hの4号⾞に対し、270km/h台中盤を記録する7号⾞(D’station Vantage GT3)や55号⾞(ARTA NSX GT3)にクラス違いのようなスピードでオーバーテイクされていく。⽚岡選⼿は23周⽬に最初のルーティンピットへと⾶び込んだ。

 バトンを受けた⾕⼝選⼿は、27周⽬にこの時点の⾃⼰ベストとなる1分40秒328を記録すると、続けて40秒043、40秒054とタイムをそろえ、ルーティンピットを迎えたライバルたちを退けみるみるとポジションアップ。

「やっぱり昨⽇の⾛り出しから⾃分なりに好調だな、って。コース上でいっぱい抜けた」との⾔葉どおり、40 周⽬にグリッドポジションの9番⼿まで回復すると、続く周回には55号⾞を抜き去り、上位勢のピットも重なり6 番⼿、5番⼿、4番⼿とさらに上位進出を果たしていく。

 そしてスティント終盤を迎えた50周⽬には、コカコーラ・コーナー(Aコーナー)でサイド・バイ・サイドに持ち込んだ7号⾞を鮮やかにオーバーテイク。優勝戦線に加わる3番⼿まで上げてピットへと帰って来た。

 55周⽬に⾃⾝のセカンドスティントへと向かっていった⽚岡選⼿は、ふたりのファーストスティントで使⽤したソフトではなく、路⾯とのマッチングを考慮してハードをチョイスしてコースイン。そのままピット作業で先⾏された7号⾞の背後でじりじりとポジションを回復し、100Rで発⽣したGT500クラスの単独クラッシュによりセーフティカー(SC)が導⼊されて以降も追撃の⼿を緩めることなく前を追う。88周⽬に今度はストレートエンドのTGRコーナー(1コーナー)で7号⾞をかわして2番⼿にまで浮上、久しぶりに勝利の⼿応えを残して、97周⽬に第4スティントの⾕⼝選⼿にバトンをつないでいく。

 するとその直後、ピットロードエントリーのコース側でGT500⾞両が炎上するトラブルが発⽣し、この⽇2度⽬のSCピリオドに。この時点でコース復帰後10番⼿だった4号⾞は、リスタート直後の105周⽬に1分39秒888 と決勝⾃⼰ベストを更新する怒涛のラップを記録。

 しかし2度⽬のSCによって逸した上位進出の希望は遠のき、前を⾏く88号⾞(マネパ ランボルギーニ GT3)、61号⾞(SUBARU BRZ R&D SPORT)のストレートスピードに⾏く⼿を阻まれたことから、チームは120周時点でアンダーカットを決断。

 終盤ロングスティントを⾒据え、引き続き耐久性の⾼いハードタイヤをチョイスして16番⼿で復帰した⽚岡選⼿は、1分40秒台の粘り強い⾛りでジリジリとポジションを回復。しかし17周後にライバル勢がコース復帰したタイミングには路⾯温度も40度を切り、先⾏する2台をかわすことはできず。

 さらに終盤に向けて気温が落ち込む中、必死に喰らいついていく⽚岡選⼿は後⽅から迫る11号⾞(GAINER TANAX GT-R)を巧みに抑え込む⽼獪なディフェンスを披露。TGRコーナーやダンロップ・コーナー(Bコーナー)でラインを⼊れ替えてのバトルを展開すると、その11号⾞と同じダンロップタイヤを装着する前⽅の61号⾞に近づき、161周⽬の⾼速Aコーナーでアウトから並びかけBRZをパッシング。

 レース最⼤延⻑時間となる18時40分に残りあと3分と迫ったところで華麗なオーバーテイクシーンを演じ、162周に到達した決勝は8位でフィニッシュラインをくぐることとなった。

 1周のアウトインでドライバー交代義務のみを消化し、4スティントで勝負した優勝マシンや、BoPでウエイトを30kg軽減され3スティントタイヤ無交換の2位表彰台獲得マザーシャシー勢など、そうした”奇策”に対し、またもSCに翻弄された感のあるGSR。続く第6戦オートポリスは再び運動性能に優れるマザーシャシーが優位に⽴つ予測もあるが、その直前開催の鈴⿅10h(第48回サマーエンデュランス『BHオークション SMBC 鈴⿅10時間耐久レース』)で弾みをつけて、シーズン後半戦の巻き返しに挑みたい。

グッドスマイル 初音ミク AMG
グッドスマイル 初音ミク AMG

■チーム関係者コメント

安藝貴範代表
違う判断はあったと思いますが、⾃分たちのルーティン部分にミスはなかったので、その点で満⾜はしています。ただ久しぶりに勝負権がありそうな雰囲気だったので、表彰台ぐらいは⾏きたいな、と思ってました。義務だけ消化する4スティントも検討しましたが、3スティント無交換、そこらへんは今の僕らにはできないことだし、唯⼀最後のピットをどうすべきだったか、という反省はあります。あの時点でもう少し冷静に路気温の変化が⾒れていれば、アンダーカットを狙わずに引っ張った上で柔らかめのタイヤを、という元の戦略が活きたかもしれないですね。ただあそこでああいう(勝ちにいけそうな)雰囲気があると、作戦も欲しがっちゃう(笑)。そこが我々の弱点です。

⽚⼭右京監督
なんだか狐につままれたようなレースでした。ペースも悪くなかったし、チームもメカニックもミスはないし、セーフティカーで仕⽅なしに得しているクルマはあったけれど、僕らは損もしないし得もしなかった。最後はアンダーカットに⾏ったらオーバーカットされ、動くと裏⽬に出る、⾮常に寝覚めが悪くなりそうな、後味の悪い、⻭切れの悪い週末でした。ドライバーふたりはきっちり⾛ってくれて、とくに⾕⼝なんて今は”スパかぶれ”してるから、ゾーンに⼊ってて異常に速い(笑)。本当に⾒せ場はあったけど、結果がついてこないとレースは意味がないし、結果が全てだから。その意味でも、次のラウンドに⾏く前に、やはり今回の敗因をもう少し分析しないとダメですね。

⾕⼝信輝選⼿
スパでは本当に速い奴らと⾛ってきて、いい意味で刺激をいっぱいもらってきたんで、僕の⼼はちょっと若返りました。最近はバトルも含めて少し⼩綺麗に⾛ろうとしすぎてたな、と気づいて。この週末は予選も良かったし、決勝も良かったし、いっぱい抜いたし、上位を視野に⼊れてたんですが、本当にセーフティカーが裏⽬に出る。最後の⽚岡の(8位を奪った)オーバーテイクが唯⼀の盛り上がりポイントで、グッと盛り上がりましたけど、今回僕らは速さがあったのに、結局この順位かと。レースはコース上だけじゃないんでね。選⼿権で直接のライバルたちが沈んだチャンスのレースだったから「今回勝たないでいつ勝つんだよ」ってぐらいチャンスだったんだけど……。

⽚岡⿓也選⼿
僕らが思ってた以上に、ライバルがタイヤ2本交換や無交換を選択し、セーフティカーでのタイミングも影響し、表彰台に乗れるようなレースをしてるつもりだったんですけど、結果的には8位。ほぼノーミスでレースを運んだのに、⾃分たちの道具では性能調整も含め勝負が難しいことがはっきりしましたね。今⽇は僕のスティントだけで考えても結構乗った気がするんですが(107/162周を担当)、なんだか疲れた割には残念な結果に終わってしまいました。狙っていた⼤量得点も取れなかったので、終盤のバトルも正直⾯⽩いものではなかったですね。残りは少なくなってきましたが、とりあえずまずは1勝。上が狙えるような感触のあるレースをしたいです。

谷口信輝と片岡龍也
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レーシングミクサポーターズ
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