だがトップ奪取してリードを拡げるところまで上り詰めて、39周を終えピットインをしようとした矢先にSC導入でピットインできずの不運に見舞われる。SC解除の43周を終えてピットインとなった。
第2スティント:中山が粘りの奮闘の走り
素早いピットワークで中山を送り出す。選択したウエットタイヤの種類はソフト系で再逆転を狙う作戦変更。大きなリードが失われた8番手でコースに何とか復帰。一時9番手にまで順位を落とす展開に。
雨足が強くなり路面温度も急激に下がっていくなかで、ソフト系のウエットタイヤが発動し始めるとトップペースで追い上げる中山。順位を再び挽回していき、最後まで諦めない粘りの奮闘の走りを続けた結果、7位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは4点を獲得(計44点)、チームポイントでは6点を獲得(計61点)し、ともにシリーズランキング4位に。残念ながら今季シリーズチャンピオンの芽はなくなる結果となったが、有終の美を飾るべく最後まで全力を尽くして戦う最終戦は、11月2日(土)・3日(日)にツインリンクもてぎにて開催される。
■コメント
●ヘイキ・コバライネン
「予選は残念であったけど、気持ちを切り替えて決勝に集中した。ものすごく難しいコンディションのなかでのレースであったけどタイヤ選択も良くて、この狭いSUGOで何台か抜くことができた」
「SC導入の前にピットに入るよう連絡を受けたんだけどピットエントリーに間に合わなかった。表彰台が見えていただけに悔やまれる。次の最終戦ではタイトルは届かないけど、表彰台を得てランキング上位で終われるように頑張って行きたい」
●中山雄一
「今回も雨となった難しいコンディションのレースでチームの強さで順位を上げることができました。SCが入るまでは表彰台を狙える位置にいたので残念でした」
「自分のスティントのタイヤ選択はソフト系のウエットでコンディションとマッチしていましたが、順位をあげるには少しスピードが足りませんでした。予選でもパフォーマンスが足りず、ライバルと大きな差をつけられてしまっています」
「最終戦に向けては勇気を持って大幅なセット変更を進め、実力での優勝を狙ってがんばります。引き続きご声援のほどよろしくお願いいたします」
●監督 才木祐二
「どのようになっていくか読めない天候で難しいコンディションのなか、熾烈な戦いとなりましたが、最後まで諦めずに上を狙って攻める姿勢をドライバーを始めチームに貫けたことは今後に向けて良い内容であったと思っています」
「最終戦も攻める姿勢を崩さずにランキング上位を狙い有終の美を飾れるように準備していきたいと思います」