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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.27 15:51

31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第7戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第7戦SUGO レースレポート

2019 AUTOBACS SUPER GT
ROUND 7 スポーツランド SUGO

開催地:スポーツランド SUGO(宮城県)/3.704km
9月21日(予選)
天候:曇り
コースコンディション:ドライ
観客数:1万2000人

9月22日(決勝)
天候:雨
コースコンディション:ウエット
観客数:2万5100人

悔やまれるバトル開始直後のアクシデント、激しい追い上げも実らず……

 全8戦で争われるスーパーGTは、残すはあと2戦となり、シリーズ第7戦が『SUGO GT 300km RACE』としてスポーツランドSUGOで開催された。今年もaprは引き続き2台体制で挑むが、マシンをTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)にスイッチ。駆動方式をミドシップからFRに改め、さらにハイブリッドシステムはそのままに、5.4LのV8エンジン、2UR-Gを新たに搭載する、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTを嵯峨宏紀選手と中山友貴選手を託している。タイヤは絶対的なパフォーマンスを有するブリヂストンを使用する。

 前回のオートポリスでは予選こそ21番手だったものの、決勝レース中に降り始めた雨に乗じ、一時は8番手を走行。しかし、予想外にコンディション変化は著しく、結果として14位でのゴールとなったが、また一歩マシンが進むべき方向性を見出せたレースでもあった。

 今回のSUGOも、オートポリスとはタイプは異なるが、アップダウンの激しいテクニカルコースであり、半減されたとはいえライバルはまだハンデを背負った状態。そこにノーハンデで挑める有利さも武器にして、今季初の入賞を目指す。

公式練習
9月21日(土)9:00~10:35

 前回のレースから2週間のインターバルで行われる第7戦だが、より一層秋の雰囲気を漂わせるようになり、涼しささえ感じるように。

 事前の天気予報では週末は絶えず悪天候とされていたが、こと土曜日は上空が灰色の雲で覆われていたものの、なんとかドライコンディションを保つこととなった。

 公式練習開始時の気温は16度、路面温度は21度。想定内ではあったが、低めの状態からの走行となった。今回も嵯峨選手から走り始め、入念にセットアップ、タイヤ選択が行われていく。途中20分ほどのミドルチェンジと称するセット変更が施される中、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが目指すべき方向が、徐々に明らかになっていく。その間、嵯峨選手は1分19秒446を記録する。

 1時間15分ほど経過したところから、中山選手が走行を開始。GT300の専有セッションの終了までノンストップで周回が重ねられる。

 前半は1分21秒台でコンスタントにラップを刻み、終了間際には1分20秒563を記すまでに。まずまずの手応えを得て、予選に臨むこととなった。

今季初めてaprの2台のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが揃ってQ2に進出
今季初めてaprの2台のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが揃ってQ2に進出

公式予選Q1
9月21日(土)14:15~14:25

 Q1はSUGOとしては昨年に続き、そして今年は開幕戦の岡山以来となる、2グループに分けての計測となった。#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTはBグループでの出走で、担当したのは嵯峨選手。気温は19度、路面温度は31度と予選よりも上昇してはいるが、1周が短いコースということもあって、ウォームアップは入念に行われ、計測4周目からのワンチャンスに嵯峨選手はすべてを込めることとなった。

 その結果、マークされたタイムは1分18秒788で、その時点での7番手につけることに成功。セッション終了間際に1台がタイムアップしたこともあり、ひとつ順位を下げこそしたがQ1突破のボーダーでもある8番手に踏み留まり、ようやくQ2に控える中山選手にバトンをつなぐこととなった。

公式予選Q2
9月21日(土)14:53~15:03

 Q2に臨んだ中山選手は、嵯峨選手からのインフォーメイションを受けて1周早くアタックを開始。計測3周目には1分19秒179をマークし、次の周には1分18秒563にまでタイムアップを果たす。いったんクールダウンを挟んで、もう1周アタックをかけようとしたが、その時すでにタイヤはピークを過ぎていたことから、走行を完了することに。

 その結果、中山選手は12番手につけ、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTにとっての今季ベストリザルトを獲得することとなった。

■コメント
嵯峨宏紀選手

「やっと今季2回目のQ1を通りました! SUGOは個人的に好きなサーキットですから、頑張りたいという思いはありましたし、前回のレースで出せたセットがいい方向に行っていて、中山選手も12番手につけてくれて」

「今シーズンのベストポジションからスタートできるので、決勝では少しでもいい結果を残したいと思います。天候も雨でしょうし、SUGOのコースではいろいろ起こると思うので、慎重に行きますけど、チャンスでもあると思いますので、なるべく上位で帰ってきたいと思っています。恵みの雨になるといいですね!」

中山友貴選手

「僕自身の予選はしっかりアタックできました。明日のレースに向けて少なくても10番前後にいたかったから、最低限の仕事はできたと思います」

「今まで予選でパフォーマンスがまったく出せない状態でした。前戦から規定の仕様になり、シャシに専念ができウエットタイムを詰められる部分に手を付け始めたのでポジティブな状況だと思っています。明日はおそらくでのレースになるでしょうが、テストでのウエットは2番手タイムも出てますし、評価も出来ているので、いい戦略でポイントを獲って帰りたいです」

金曽裕人監督

「我々にとって、これがやっと2戦目です。TRDさんが頑張って開発してくれて前戦からエンジンは規定の仕様となり生まれ変わりました。そのことから、ようやくエンジンとシャシがリンクし始めました。でも、まだまだシャシでスピードアップが必要ではありますが、エンジン関係は低速もピックアップも良くなっていて、非常に扱いやすくなり感謝しています。待っただけの甲斐があるエンジンパフォーマンスだと思います」

「決勝はたぶん雨になるでしょうから、ブリヂストンの最強ウエットタイヤでどこまで前に行けるか楽しみですし、前回のような難しいコンディションでなかったら、運とかじゃなく実力で結果もつかめると信じています。ある意味、我々にとって鉄板レースであり明日が楽しみです」

決勝レース(91周)


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