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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.30 08:00
更新日: 2019.11.29 18:23

30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT auto sport Web Sprint Cup レースレポート

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スーパーGT | 30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT auto sport Web Sprint Cup レースレポート

永井宏明選手

「岡山に事前テストに出向き、色々なセットアップを試してみました。シーズンを通して、一番乗りやすくパフォーマンスが感じられるマシンには仕上がったと思います。でも、今回レギュラーチームの参戦も少なく、本気の上位陣が参戦していれば、まだまだパフォーマンスは足りないと思います」

「特に、コーナリングに合わせたセットを突き詰めると、パワーウエイトレシオの面での厳しさが目立ち、立ち上がりでついていけなかったのが現状です」

織戸学選手

「今年1番の最高のレースができました。ピット作業も、永井選手の走りも全てが今年最高でした。表彰台には届かなかったですが、これぞレースの醍醐味。ヨコハマタイヤの協力をいただき先日、岡山プライベートテストにて、進化したマシンにも感謝。チームも、我々ドライバーも、マシンも2020年はまだまだ進化します。もちろん、明日も進化です!」

マシンの調子が良く笑顔をみせる織戸学
マシンの調子が良く笑顔をみせる織戸学

金曽裕人監督

「今回のレース前にクルマにかなり手を加えたのですが、確認するために岡山でテストをして、その流れで富士に入りました。いろいろ試せたセットで走れて、改良したところを、さらに見直せた効果が出て、結果につながったという感じです。それでもまだ足りないことが今回分かったので、そこはこれから来年に向けての改善につなげていきたいですね」

「あの路面状態で、ドライタイヤで行っていたら、もっと面白いことが起こっていたかもしれませんが、今回の目的というのが『表彰台に立とうぜ、あわよくば優勝を狙おうぜ』ではなく、きっちりと僕らが階段を1段1段上がっていくことだったんです」

「マイレージを稼ぎたかったし、これまでタマを打ち続けてきたことの確認のレースだったので。でも、悪くなかった! 見事だったのは、永井選手があのペースでずっと走っていたこと。よっぽど今まで乗りにくかったんだな、というのが今回よく分かりました」

決勝レース2(50分間)11月24日(日)11:35~

 日曜日になると天候は一気に回復し、スプリントカップのレース1のころには青空まで広がるようになっていた。ただし、気温は20度、路面温度は22度と、この時期としてはやや高過ぎの印象も。

 未明まで降り続けていた雨の影響で、路面は一部にウエットパッチを残していたものの、あえてギャンブルでウエットタイヤを装着しようという車両は存在しなかった。

 さて、スターティンググリッドはレース1の結果に基づき、そのままかリバースグリッドということになっていたが、レース1ウィナーのポディウム上でのくじ引きの結果、なんとトップ6のリバースグリッドが採用されることに。そのため、4位でゴールしていた#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、3番グリッドからスタートを切ることとなった。

 レース2もスタートは永井選手が担当。ポジションキープからのレース開始となったが、その後のバトルに対しても少しも動じることはなかった。それぞれのクリーンなファイトの末に7番手にまで順位を落とすも、その後はしっかり織戸選手による応酬が。

レース2で他車と争う#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTレース2で他車と争う#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
レース2で他社と争う#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT

 12周目に交代し、16周目にはまず1台をパス。次の周にはペナルティストップを課せられた車両がピットに戻ったことで、織戸選手は5番手に。さらに26周目にはもう1台をかわしていく。だが、連なって順位を上げてきた後続車両はFIA-GT3。ストレートパフォーマンスに優れることが、終盤になってじわりじわりと差を生じることに。

 織戸選手は鉄壁のガードで逆転を阻んでいたが、堪えきれず最終ラップの1コーナーで順位を入れ替えられてしまう。それでも5位でのフィニッシュに成功。まさに来季への大躍進を感じさせるシーズンエンドとなった。

70号車のFerrari 488 GT3とバトルをする#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT
70号車のFerrari 488 GT3とバトルをする#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT

永井宏明選手

「ドライでのパフォーマンスも良かったです。なにより、バトルが気持ちよくできました。ハーフウエットのスタート直後の混乱にも巻き込まれず、ドライビングが楽しいと思えるマシンに仕上がりました」

「来年は、開幕戦からもっとパフォーマンスを出せるようにタイヤメーカーのみなさま、チームのみなさま、応援下さるみなさまと一丸となり、オフシーズンの改良に取り組みたいと思います。終わり良ければ総て良しと言ったかんじです。1年間たくさんのご声援ありがとうございました」

織戸学選手

「今日のレースも沢山のバトルもできて最高にエキサイティングでレーシーでした。岡山テストの成果は高かったけど、マシンはもっともっと進化させないといけない。今回の特別戦、このフォーマットも最高でした」

「すべての関係者のみなさま、本当に参戦させていただき、最高の経験ができました。ありがとうございました。また、1年間たくさんの応援くださったファンのみなさま、ありがとうございました。来年はもっとエキサイトなレースをお見せいたしますので待っていてください」

金曽裕人監督

「この週末は、ふたりとも絶えずしびれる走りを見せてくれました! 間違いなく『来年に乞うご期待』と言えるレースになりました。長くかかったけれど、このクルマはこう走らせるのが正しいというのが、ようやく見えてきたのは事実です」

「でも、今回のメインテーマは2020年用のテストで、マイレージを上げるというのがあったので、もっと欲を出して、いろんなことをやっても良かったんですが、本当にきっちりやろうということで……。でも人間って欲深いから『いや~、表彰台に立ちたかった』って思う」

「そうなんですけど、そこが見えるようなクルマに、最終戦が終わってからの短期間で、しっかり時間を使ってやってきた効果が現れたので、今はこれで良しとします。ドライバーのふたりには、『グッドジョブ!』と声をかけてあげました」


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