緊迫のリスタートを乗り切った#23 GT-Rは、その後も安定したペースで周回を重ねていきます。40周を超えるころからは2番手以下との差も大きく広がり、最終的には4.6秒の差をつけてチェッカー。今シーズン2度目の鈴鹿戦を、最後尾からの大逆転で制しました。
 
 これでシーズン2勝目となった#23 GT-Rはシリーズランキングで20ポイントを加算。45ポイントでランキング3番手に浮上しました。

 #23 GT-Rと#12 GT-Rの優勝争いの後方では、4番手につけていた#3 GT-Rが3番手の#8 NSX-GTに急接近していました。2台は次第に#12 GT-Rにも近づいていき、レースが40周を過ぎるころには3台での激しい2番手争いに発展します。
 
 残りわずかとなった50周目の1コーナーでは、#12 GT-Rに#8 NSX-GTが並びかけますが、平峰はこれを死守。最終ラップに入るところでも、2台の差は0.1秒まで縮まりますが、後続の猛追をしのぎ切った#12 GT-Rが2位でチェッカーを受けました。#3 GT-Rも最後まで表彰台争いを展開し、4位でフィニッシュ。ポイント獲得を果たしました。

 #24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)は13番グリッドから高星でスタート。序盤は速いペースで周回を重ね、GT300も上手く利用し順位を上げていきました。
 
 20周を終えてマーデンボローに交代した後は、同じヨコハマタイヤを装着するGRスープラとの激しいバトルを展開。最後までポジションを守り切り、8位入賞となりました。

■コメント
ロニー・クインタレッリ

「ちょうど130Rを通っているときにピットインの無線が入り、SCが出るギリギリのタイミングでピットに入ることができました」

「交代した直後、僕は状況が良く分からなかったのですがチームのみんながすごく喜んでいて、モニターを見たらトップに立っていたのでとても驚きました。本当に素晴らしいタイミングでしたね」

「鈴鹿に向けて、チームもミシュランタイヤもいろいろな準備をしてきたので、このような結果が出せてとてもうれしいです。ここから先はウエイトハンディも少なくなり、実力で勝たないといけない戦いが続きます」

「チームもミシュランタイヤもいいクルマ、タイヤを用意してくれると信じているので、残り2戦もチャンピオンに向けて勝負をかけていきたいです」

松田次生

「予選ではクルマの調子が非常によく、自信をもってアタックしましたが行き過ぎて飛び出してしまいました。クルマのダメージもそれなりに大きかったのですが、きちんと直してくれたチームに感謝しています」

「レースは途中、ピックアップなどで大変なところもありましたが、この鈴鹿戦は僕たちにとって非常に重要な戦いで、絶対にここで勝たないといけないという強い気持ちがありました」

「その気持ちを走りに表すことができ、このように結果につなげることができてよかったです。応援ありがとうございました」

鈴木豊 監督

「クラッシュした車両をモニターで見た時に、エンジニアから無線でピットインを伝えました。ちょうどクルマも130Rあたりにいたのでタイミングが良かったです。SC宣言がもう1~2秒遅かったら展開は変わっていたかもしれません。その後、トップをキープした松田の走りも良かったです」

「クルマのポテンシャルは良かったのですが、予選位置を考えるとシングルフィニッシュができれば……と感じていたので、本当にうれしいです」

「残り2戦に向けてポイントを獲得でき、自信もつきました。次戦のもてぎラウンドは2週間後と近いスケジュールなので、ドライバーにとってもチームにとっても今回の優勝でモチベーション高く挑めます。終盤戦も頑張ります」

【GT300】

 GT300クラスは、100kgのハンディウエイトを搭載しながらも予選5番手と健闘した#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が、一時表彰台争いまでポジションを上げましたが、ピット作業に入る前にSCが導入されたことで大きく後退することになり、15位でチェッカーを受けました。

2020年スーパーGT第6戦鈴鹿 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
2020年スーパーGT第6戦鈴鹿 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
2020年スーパーGT第6戦鈴鹿 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)
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