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投稿日: 2022.08.10 15:05
更新日: 2022.08.10 15:06

TEAM UPGARAGE 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート


スーパーGT | TEAM UPGARAGE 2022スーパーGT第4戦富士 決勝レポート

Rd.4富士100Lap RACE 決勝レポート(8月7日)

5番手グリッドからスタートし3位に浮上してゴール!
サバイバルレースを生き残り表彰台へ
ドライバーズランキングも3位につけチャンピオンも視界に入ってきた!

■45㎏のウエイトを積みながらも戦闘力を見せた#18

 やりました!今年2度目の表彰台です!8月7日(日)に富士スピードウェイで行われたSUPER GT第4戦FUJI 100 Lap RACEで、TEAM UPGARAGEの小林崇志選手と太田格之進選手は5番手グリッドからスタートし3位でフィニッシュ!今季2度目の表彰台に上がりました。今回、3位のポイントを獲得しドライバー、チームともにランキングは3位に上昇。ドライバーズランキング1位との点差は12ポイントなので十分射程圏内と言えます。強敵を相手にどんなレースができるか、次の鈴鹿が最初のヤマになる予感が…。

 この第4戦は、これまで決して得意とは言えなかった富士スピードウェイ、しかもサクセスウエイトを45㎏も積んでいるだけに決して楽観視できるレースではなかったのです。が、しかし、今回は予選からマシンのバランスが良く「予選から良い意味で裏切られている」(小林選手)と、ドライバーにも高評価でした。予選は既報の通りQ1は小林選手が1’36.628で3位通過、Q2は太田選手が1’36.277で5位に入りました。上を狙うには良い位置で、トップクラスのスピードはないけど「450㎞は長丁場。何が起こるかわからないので、生き残ったチームが勝つ」(予選後の石田監督)とのコメント通りの展開になりました。

2022スーパーGT第4戦富士 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)
2022スーパーGT第4戦富士 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

■トラブル皆無ではなかったが太田選手の頑張りが表彰台を引き寄せた

 土日ともに天候に関しては事前の予報が外れて、それほどの猛暑にはなりませんでした。日曜の決勝レース開始時は気温26℃、路面温度31℃とのアナウンスがある中、動き出しました。今年は3年ぶりに静岡県警パトカーによるパレードラップがあり、その後SCを先頭にフォーメイションラップを行ってスタートに。

 #18は小林選手でスタートします。300クラスのスタートは、接触などトラブルもなく1コーナーを抜けて、徐々に隊列ができていきます。その状況で#18は3周の間に7位に。実はこの時、クールスーツにトラブルがあり小林選手は、集中力を削ぐには十分な暑さでパフォーマンスを発揮できる状況ではなかったのです。しかし7位で持ちこたえていると、20周前後からルーチンのピットインが始まり#18は5位に。28周目に3位に浮上したところで#18小林選手もピットインしました。

2022スーパーGT第4戦富士 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)
2022スーパーGT第4戦富士 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)

 予定より早めのバトンタッチでしたが、代わった太田選手がここからプッシュしていきます。29周目に15位でコースに戻りますが、この時点で上位にはピットインしていないクルマが6台。暫定ですが実質9位を走っていました。ここからピットインや太田選手のオーバーテイクがあり、45周目には6位まで浮上。さらに64周目に1位になったところで2回目のピットに入ります。この時は7位でコースに復帰、上位にはピットインが残っているクルマが2台。70周になるまでに前車をパスして#18は6位に、表彰台にはちょっと届かない位置だったのですが、この後、快調に飛ばしていた#4がタイヤバーストで脱落したため3位に浮上。

 ここからはトップ争いの2台のバトルには加わらず着実に3位確保で安全運転してゴール。後半のダブルスティントを見事に走り切った太田選手のガッツと腕に拍手です。お疲れさまでした。

 次は8月末の第5戦鈴鹿サーキット。相性が良いコースとはいえ、今回3位に入ったのでサクセスウエイトはさらに重い78㎏と未体験ゾーンへ。タフなレースになりそうですが、今の勢いなら再び表彰台も現実味があります。どうぞ鈴鹿のレースもご期待ください、またご声援をよろしくお願いします。

2022スーパーGT第4戦富士 今季2度目の表彰台獲得を喜ぶTEAM UPGARAGE
2022スーパーGT第4戦富士 今季2度目の表彰台獲得を喜ぶTEAM UPGARAGE

■チームコメント
【石田監督】

正直に言うと予定以上の展開でした。細かなトラブルが出る中、二人のドライバーの頑張りはもちろん、ピットインのタイミング、タイヤ交換などエンジニアがしっかり判断してくれて、上位陣が脱落する中、我々は安定的に走り続けられたのが大きかった。真夏の長いレースはサバイバル競争なので、しっかり準備して対応できた。惜しいのはもう少しペースを出せたのかなと思えることかな。

【小林選手】
今回の富士は予選から良い意味で裏切られたレースでした。僕はスタート直後からクールスーツが効かなくてバテて、頑張りが効かなかった。予定より早くピットに入ったので、その分太田選手に申し訳ないと思ってます。本当はもっと速いペースで走れたと思うし、目の前に#11がいたからもう少しついていければ最後はトップ争いに絡めたかもしれないと思うと悔しいですね。そこはしっかり対策をして次に望みたいと思っています。

【太田選手】
結局ダブルスティント走ることになったけど、結果に結びついてよかったです。僕の時はクールスーツは直ったけどドリンクが出なくて(笑)。一時は順位が下がったけどオーバーテイクできたし、最後のほうは3位は見えていたけど何が起こるかわからないので慎重にいきました。次の鈴鹿はウエイトが重くなるけど頑張りたいと思います。

【上城チーフエンジニア】
今日は、その時その時で適切な判断ができたことが成績に結びつきました。1回目のピットは決め打ちみたいなもので迷いはありません。2回目は、タイヤがどこまで持つかわからなくて、でもタイムは落ちていないしで、無交換で行けるかもと欲が出ちゃいました。でも無線できついと言ってきたので交換することに。今日はすべての情報がタイムリーに把握できたのが良かったですね。これでランキングは3位、最後までチャンピオンを争えるように維持したいと思います。


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