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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.10 11:51
更新日: 2022.08.10 11:56

ダンロップ 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

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スーパーGT | ダンロップ 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

SUPER GT 第4戦【GT500クラス 決勝レポート】
開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2022年8月7日

2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100LAP RACE

 2022年8月7日、富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT 第4戦 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100LAP RACEの決勝が開催されました。GT500クラスに参戦する#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTと #64 Modulo NSX-GTがダンロップタイヤを装着して本大会に挑みました。

 昨日の予選では、ここ数週間続いた酷暑から一転し、30℃を下回る気温と路面温度。そのため想定していた温度域に対してやや低めになってしまいタイヤウォームに苦しんでしまいました。しかし、日曜の決勝は路面温度が30℃を超え、タイヤの想定発動域に到達。決勝は上位も狙えるのではないかと期待がかかりました。

2022スーパーGT第4戦富士 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
2022スーパーGT第4戦富士 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)

 スタートドライバーを務めるのは16号車が大湯都史樹選手。タイヤ開発を務める64号車は伊沢拓也選手がステアリングを握ります。決勝はオープニングラップから熾烈な争いが各所で勃発。前回の裁定を受け、最後尾スタートとなってしまった16号車も後ろから追い上げます。序盤は集団に遅れることなく虎視眈々と上位を伺うダンロップタイヤを装着する2台。しかし、GT300クラスのマシンが周回遅れとなって現れると状況が一変します。GT300をかわすためにラインを外すとたちまちピックアップを拾ってしまいペースを上げられない状況に…。これによりタイムを上げられない2台。後ろから迫ってきた16号車が64号車の背後に張り付くも、オーバーテイクをできるスピード差はなく、レースは膠着状態に入ります。

 先にピットに飛び込んだのは64号車。34周目にピットインするとドライバー交代は行わず、タイヤ4本交換を済ませ伊沢選手がWスティントを敢行します。「いままでの流れとなにか違うことをしないといけないと思い、こういう作戦をとりました」とチームメイトの大津弘樹選手。すると再びタイムを持ち直す64号車。しかし、GT300の集団が現れると同じ現象に悩まされます。

2022スーパーGT第4戦富士 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)
2022スーパーGT第4戦富士 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)

 一方、第1スティントをロングスティントとした16号車は42周目にピットへ。大湯選手から笹原右京選手にドライバーチェンジをして第2スティントへつなぎます。「スタート順位が最後尾だったんですが、タイヤが温まってからはひとつずつ順位を上げることもできたので、自分がやるべきことはやれたと思っています。64号車をなかなか抜けなかったのが悔しかったですね」と大湯選手。

 終盤に入り、コース上で発生したクラッシュに対し主催者がFCY導入を決定します。このタイミングで64号車伊沢選手がピットイン。一気に順位をポイント獲得圏内まで押し上げます。ここで64号車は大津選手に交代。しかし、大津選手もピックアップに悩まされ13コーナーで17号車にオーバーテイクを許してしまいます。ポイント獲得まであと一歩と迫っていながら最後までピックアップに悩まされるレースになってしまいました。一方、16号車は笹原選手が2度目のピットインでタイヤ無交換作戦を決行。9番手までポジションを上げますが、最終盤でタイヤのグリップが落ちてくると順位を徐々に落としてしまいます。結果、64号車は11番手、16号車は13番手でフィニッシュ。次戦、鈴鹿に向けて好材料も多かったものの改善点も残るレースとなってしまいました。

<GT500クラス 結果>
優勝 #37 KeePer TOM’S GR Supra BS
2位 #12 カルソニック IMPUL Z BS
3位 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z YH
4位 #36 au TOM’S GR Supra BS
5位 #8 ARTA NSX-GT BS
6位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra BS
11位 #64 Modulo NSX-GT DL
13位 #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT DL
詳しい結果はこちら
https://mos.dunlop.co.jp/motorsports/supergt/35232

GT500クラス 11位 64号車 Modulo NSX-GT

伊沢拓也選手 コメント
スタート前の雨がちょっと心配でしたが、タイヤのレンジも合っていてウォームアップにも困りませんでした。富士においては着実に進化しているところもあるのですが、結果的にはペースが足りなかった感じですね。僕らとしては2回目のピットストップのタイミングがFCYと重なり、絶妙なタイミングだったのでポイントを獲れるかと思ったんですが厳しかったですね。次の鈴鹿は良い戦いができると思っています。次はポイントとは言わず、表彰台が狙えるような戦いができると思っていますので引き続き応援よろしくお願いします。

・大津弘樹 コメント
ピットインのタイミングはFCYに合わせるように絶妙なタイミングだったんですが、最後抜かれちゃいましたね…。1台で走っていると悪くないんですが、集団に入ってしまうとピックアップを拾ってしまい、数周かけて外そうとするんですが、全部取り切れることはなく、ずっと嫌な感じでアベレージが良くなったです。トップと争うにはまだペースが足りていないですね。でも、富士はいつも最後の方でズルズルになっちゃうのが、最後までペースをキープできていることは確認できたので、この2ヶ月の進歩は感じています。次の鈴鹿はNSX-GTもダンロップタイヤも得意なサーキットなので頑張りたいと思います。

2022スーパーGT第4戦富士 大津弘樹(Modulo NSX-GT)
2022スーパーGT第4戦富士 大津弘樹(Modulo NSX-GT)とダンロップの竹内二郎モータースポーツ部長

・ダンロップタイヤ開発責任者/安田恵直
今回はピックアップに悩まされる週末になってしまいました。フィーリングは悪くないと思っていますが、数周走るとタイヤカスが付いてしまい期待したグリップが得られませんでした。バランスをとるために前後のグリップを調整しているのが原因だと思っています。ただ、昨年のように性能低下していくこともなく、リアタイヤの扱いづらさも少なくなっていることをレースで実感できました。次の鈴鹿では第2戦のときに出たタイヤのトラブルの原因をしっかり見直しています。同様の構造とコンパウンドを踏襲したタイヤを持ち込もうと考えています。得意な鈴鹿で前回のようなことにならないようにしっかりと準備して臨みたいと思います。

2022スーパーGT第4戦富士 中嶋悟総監督(Modulo NSX-GT)とダンロップタイヤ開発責任者の安田恵直氏
2022スーパーGT第4戦富士 中嶋悟総監督(Modulo NSX-GT)とダンロップタイヤ開発責任者の安田恵直氏

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