その木村は、第3ドライバー登録が決まった経緯について「大湯選手の怪我が治るか治らないか分からないという状況で、第3ドライバー登録だと、いろいろとやりやすいので『登録しよう』と声をかけていただきました」と振り返り、国内トップカテゴリーであるGT500クラス参戦の嬉しさを続けた。

「本当に身の引き締まる思いです。やはり日本のトップレースであるスーパーGTに参戦したいですし、トップカテゴリーのGT500に乗りたいと思っていました。そこに第3ドライバーというかたちですけど、名前を並べることができたのは純粋に嬉しいです」

 すでに2022年のスーパーGTにおいて、GT300クラスへの参戦経験を持つ木村は、昨年の最終戦もてぎでは涙の初ポールポジションから嬉しい初優勝を飾っており、実力としては申し分のない存在。しかし、今季はスーパーGTのレギュラーシートを掴むことができなかったため、ARTA MUGEN陣営に帯同している状況だ。

 第3ドライバーというかたちではあるが、大湯に万が一のことがあれば木村が第4戦に参戦することになり、初のGT500クラスでのレースを迎える。木村にとってGT500マシンは、まったく初めての車両となるものの、木村は自信を覗かせる。

「何とかなるのではないかなと思ってます。といいますか、何とかしないとプロではないです。まだ育成という立場ですけど、将来的には先輩のようなプロドライバーになりたいと思ってやっています。それで不安と言っているようではダメです」

「乗る準備は当然できていますし、結果はそのときのレースの状況によって変わってくる部分もあるとは思いますけど、大丈夫だと思っています」

 なお、大湯によると8号車陣営は“3人ローテーション”の戦略は「ロスが大きそう」との理由で現時点では考えていないとのこと。必勝&タイトル獲得を狙って今季の大幅な体制変更を行ったARTA MUGEN。ここまで目立つ成績を残すことができていないものの、この第4戦では土曜予選日から注目の存在になりそうだ。

2023スーパーGT第4戦富士 8号車ARTA MUGEN NSX-GTに第3ドライバー登録された木村偉織
2023スーパーGT第4戦富士 8号車ARTA MUGEN NSX-GTに第3ドライバー登録された木村偉織
2023スーパーGT第4戦富士 ピット練習を行う8号車ARTA MUGEN NSX-GTと16号車ARTA MUGEN NSX-GT
2023スーパーGT第4戦富士 ピット練習を行う8号車ARTA MUGEN NSX-GTと16号車ARTA MUGEN NSX-GT

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