メルセデスGPは23日、7度のF1世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハーと2010年の契約を結んだと発表した。
7度のワールドチャンピオン、91勝、68度のポールポジションと、破格の成績を持つ“皇帝”がついにF1に復帰することとなった。2009年のチャンピオンチーム、ブラウンGPを買収したメルセデスGPが、いよいよその正式契約を発表したのだ。メルセデスとミハエル・シューマッハーの関係は深く、シューマッハーがF1にデビューする前、メルセデスが行った育成プログラムのメンバーがシューマッハーだった。
「スポーツという面でも、個人的にもメルセデスGPペトロナスとの挑戦は新しい挑戦だ」とシューマッハー。「私のレースキャリアの新たな章が始まる。私の古い友人のロス・ブラウン、そして私がジュニアチーム時代に所属したメルセデスと働くことを本当に楽しみにしている」
「来季のF1シーズンでともに戦いに挑んでいくことを確信し、レーストラックに戻ることが本当に楽しみだ。メルセデスは私がF1でのキャリアをスタートしたとき、何年もサポートしてくれた。私はこのブランドに何かを返すことができればと考えている」
フェラーリ以来、ひさびさにシューマッハーと組むこととなったチーム・プリンシパルのロス・ブラウンは、「今日、ミハエルが我々の魅力あるメルセデスGPペトロナスのドライバーとして、F1に復帰することを発表できて喜ばしく思う。ミハエルは7度のワールドチャンピオンを獲得したドライバーであり、彼ともう一度働くことを楽しみに思っている。今回、ミハエルとニコ(ロズベルグ)のドライバーラインナップを発表できたが、F1界の中でも最もエキサイティングなラインナップのひとつだろう。我々は今後全力で開幕に向けて準備していく」と語っている。
また、新たにチームメイトとなるロズベルグは「ミハエルが復帰して僕のチームメイトになるなんてファンタスティックだ。僕にとってはベストドライバーに挑戦するのはすごいチャレンジになる。これはファンにとっても、このスポーツにとっても素晴らしいニュースだね」と歓迎の意を示している。
これでメルセデスGPはドライバーラインナップが完成。ミハエル・シューマッハーとニコ・ロズベルグというふたりのドイツ人がシルバーアローを駆ることになる。