「電気系のトラブルです。エンジンが壊れたわけではなかったので走れなくはなかったのですが、明らかにペースが遅く周りともスピードが違いすぎて危険だったので、ピットインしました」
「安全のための制御、セーフティモードに入ってしまったんです。まともに走れませんでしたね。そういうところもまだ詰め切れていないのだとは思います」
ハルク・プロは2015年、2016年の鈴鹿8耐をリタイアという形で終えた。チームとしても2014年以来3年ぶりとなる優勝を渇望している。
今年は高橋のチームメイトに、MotoGPの最高峰クラスで戦うジャック・ミラーと、Moto2クラスで今シーズン3度の表彰台を獲得している中上貴晶が起用され、優勝へ向けた体制は整っている。
「昨年、一昨年とトラブルでリタイアという形で終わってしまい、自分はもちろんですが、チーム、メーカーも悔しい思いをしました」
「今年は鈴鹿8耐40周年ということで、万全の体勢で8耐に向けてテストもしてきました。今年は特に万全の体勢で走れると思っています」
「(レースに)出るからには勝ちにこだわって、しっかりとしたレース運びができるように頑張りたいですし、チームもそう思ってくれているので、勝ちを目指していきたいと思います」
高橋は今年優勝すれば、鈴鹿8耐通算4勝。これはレジェンドライダーのワイン・ガードナーに並ぶ大記録だ。過去2年間、辛酸をなめ続けてきたハルク・プロと高橋が、鈴鹿8耐のタイトル奪還に挑む。
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