シーズン中盤、サマーブレイク明けの2戦を見る限り、マルケスが一歩リード。フラッグ・トゥ・フラッグとなったチェコGPでは、難しい路面コンディションのなか、マシンコントロールのうまさを発揮。昨年はやや苦戦気味だったオーストリアGPも優勝こそ逃したものの、うまくまとめた。
一方、シーズン3勝目を記録したドビジオーゾが駆るドゥカティは、チェコGPより新型エアロカウルを投入。ドビジオーゾもオーストリアGPから同型のエアロを使っている。
昨年のオーストリアGPでも優勝しているドゥカティが、レッドブルリンクに合っていることは証明済だったものの、今年も連勝し、ロレンソも表彰台を逃したものの、4位に入るなど、ドゥカティ勢の調子は上向き。イギリスGPでその流れがどうなるのかに注目が集まる。
ヤマハのビニャーレスとロッシは、オーストリアGPで苦戦、表彰台争いに加わることができなかった。マシンとコースの相性もその要因の一つではあるものの、特にビニャーレスはシーズン前半の勢いを取り戻すことができていない。
ビニャーレスにとってシルバーストンは、MotoGPクラスで初優勝を飾ったコース。ヤマハ勢が流れを取り戻すことができるかどうか注目だ。