ロマン・フェーブル(Monster Energy Yamaha Factory Racing Official MXGP Team)
ロマン・フェーブル(Monster Energy Yamaha Factory Racing Official MXGP Team)

 第1ヒート、フェーブルはT・ガイザー(ホンダ)とレース全体を通して激しいバトルを展開し、その差1秒以下という僅差の2位でフィニッシュした。2選手は序盤から後続グループを引き離し、フェーブルはライバルを従えて安定した走りでレースをリード。好天に恵まれたシャラント・マリティーム県のサーキットに集まったファンを沸かせた。ゴールまで残り2周、ガイザーとフェーブルは並ぶように走り、フィニッシュラインでの両選手の差はわずか0.610秒だった。

 第2ヒート、フェーブルは戦略を変更し、ガイザーを前に出して追い抜きのチャンスを待つことにした。そしてそのチャンスが到来するや、フェーブルはガイザーをパス。以後、これを引き離して行く。多くのファンが総立ちとなり、フェーブルに声援を送る中、2位に10秒の差をつけてレースを制したフェーブルは、総合成績でも優勝を果たし、最終ポディウムの最上段に立った。

 YZ450Fで初シーズンを戦うギヨーが再びトップレベルの速さを見せつけた。第1ヒートでトップ5に近づくと、第2ヒートではアップダウンが絶え間なく続くこのコースでリアホイールを破損。加速と制動の性能が変化する中で見事な対応を見せたのだ。ギヨーは第2ヒートではトップ10圏内でフィニッシュし、総合7位に入った。ギヨーは週末ごとにトップ5に近づいている。

 ファン・フォルベークは、第1ヒートでは長引く手首の負傷が改善しているところを見せたが、第2ヒートでは不運が襲う。見事なスタートを決めた後、クラッシュしたライダーが、ファン・フォルベークの下になり、YZ450FMと絡んだバイクを離すことができず、両ライダーはほぼ1分をロス。ファン・フォルベークは最後尾まで後退してしまうが、33番手から18番手まで挽回してレースを終え、総合11位に入った。

 MXGPライダーたちは一週間のオフの後、6月18、19日に英国のマッテリー・ベイズンで選手権第11戦を迎える。

 フランスでの勝利により、フェーブルは2016年FIM世界選手権ランキング2位を維持し、3位のA・カイローリ(KTM)との差を広げた。ファン・フォルベークは6位につけており、これに続くライバルに83ポイントの差をつけている。一方、ギヨーはひとつ順位を上げて8位となり、続くライバルのK・ストライボス(スズキ)に4ポイントリードしている。

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