今レースで通算250戦目の開催を迎えるMotoGPクラスでは、前戦カタルニアGPでマルク・マルケス(ホンダ)がランキングトップに浮上した。マルケスはここまでの7戦で2勝、2位2回、3位2回に入賞している。アッセンでは125時代の2010年、Moto2時代の2011年と2012年、MotoGPクラス1年目の2013年と優勝を経験した得意のコース。
「アッセンはすごく楽しく、僕のライディングスタイルに合っているシーズン最初のコースだ。バイクはステップ・バイ・ステップで改良しているから、アッセンでもいいセットアップを見つけるために、最初のセッションから懸命に働き、表彰台争いにトライしたい。アッセンは天候が予想不可能だから注意が必要だ。金曜日から速く走れるようにトライしたい」とマルケス。
カタルニアGPでノーポイントに終わったホルヘ・ロレンソはマルケスに10ポイント差のランキング2位に後退してしまった。ただし、このノーポイントはロレンソのミスではなく、決勝中にアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)に追突されて転倒リタイアに終わったもの。
ロレンソはここまでの7戦で最多の3勝を記録、2位に2回入賞しているが、アルゼンチンとカタルニアの2回のノーポイントが響いている。アッセンのMotoGPクラスでは2010年の1勝のみ、2014年には初日のフリー走行の転倒で鎖骨を骨折しながら、緊急手術を受けて決勝に臨んだ経験を持つ。
「カタルニアは残念だった。クラッシュで全てが台なしとなってしまった。今はあのアクシデントを忘れ、アッセンで再び戦いたい。アッセンは大好きなコースだけど、よい思い出も悪い思い出もある。コースレイアウトは、僕たちのマシンに合っているから、いい結果を得られるチャンスがあることがうれしい。レースが楽しみだね」とロレンソ。
前戦カタルニアGPで今シーズン2勝目を記録したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はアメリカGPの転倒、イタリアGPのマシントラブルによる2回のノーポイントレースが響き、ロレンソとは12ポイント差のランキング3位。アッセンのMotoGPクラスでは2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年と通算7勝を記録している。
「アッセンは好きなコース。今年は接戦が続き、どんな展開になるか分からないので、それ以上のことは何も言えない。集中力を維持し、ベストな仕事をしなければならない。カタルニアではいいレースができ、レース後のテストもよかった。チームと一緒にレースに向けて準備をしたい」とロッシ。