■トライアンフのMoto2エンジン、強みは初速トルク

 上述の話のなかでも登場した、765ccのストリートトリプルRSをベースに開発されているMoto2エンジン。そのMoto2エンジンについて、佐川氏により詳しく聞いた。

 Moto2エンジンは新型ストリートトリプルRSに搭載される水冷並列3気筒DOHC4バルブ3気筒765ccエンジンをベースに開発され、その最高出力は133馬力、最大トルクは80Nmということだ。2018年シーズンまでのMoto2ワンメイクエンジンであるホンダと比べて、どのような違いがあるのだろうか。

「ホンダの直列4気筒エンジンはかなり高回転型です。僕はデイトナ675でのレース経験がありますが、ホンダの600ccバイクよりも排気量では75cc上回っていても、ストレートでは厳しさを感じることもありました。それだけホンダは高回転でパワーを出しているんです」

 一方でトライアンフの3気筒エンジンの強みは、初速トルクがあるという点だ。

「低速からの立ち上がりが速く、力強くスピード乗せることができるんです。短いストレートやヘアピンなどはトライアンフのMoto2エンジンの方が有利だと思います」

「Moto2に開発されているトライアンフのMoto2エンジンは765ccですから、そういう意味ではホンダの直列4気筒600ccエンジンよりも速いと思います。各サーキットのレコードを塗り替えていくのではないでしょうか」

「試乗会のあとに知ったのですが、海外のレポートによれば、テストではありますが今のMoto2よりも速いタイムが出ているらしい、ということでした」

 佐川氏がテストライドしたのは、市販車のデイトナ675をベースにしたシャシーにMoto2エンジンを搭載したテスト車両。シャシーに関して言えば、2019年シーズンに向けて各コンストラクターが造りこんでくる。

「そうなると戦闘力はまた違ってくるでしょうね。いかにこのトライアンフのMoto2エンジンに合わせたシャシーを造りこんでくるのか、見どころですね」

 ホンダとはまた違ったエンジン特性を持つトライアンフMoto2エンジンで、2019年シーズンはどんなレースが展開されるのか、興味深いところだ。

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