会見ではST1000クラスのワンメイクタイヤサプライヤーが発表に。MotoGPのMoto2クラスやMoto3クラスにタイヤを供給する住友ゴム工業(ダンロップ)がサプライヤーを務めることが明らかになった。ST1000に供給されるタイヤは、アジアロードレース選手権で使用されているものと同じスリックタイヤで、ドライタイヤは前後2種類、レインタイヤは1種類のスペックが用意される。
またダンロップは、2020年のST1000チャンピオンおよび次点者1名に、アジアロードレース選手権ASB1000クラスへの年間参戦時、エントリー代の補助や鈴鹿8時間耐久ロードレースでのドライタイヤ無償サポートなどを行うスカラシップを設定するという。
技術規則はST600規則をベースとし、参加車両はMFJ及びFIMのST(スーパーストック)公認車両に限定。排気量は気筒数毎に区分され、4気筒は600cc~1000cc、3気筒は750cc~1000cc、2気筒は850cc~1200ccと発表された。
また、改造範囲は狭く設定することにともなって、レース性能に特化した高価な車両の参加を制限するために車両市販価格に条件を設ける予定とのことだ。
その他定めされている技術規則としては、オイルクーラーが装備されている車両はオイルクーラーの変更が可能で、装備されていない場合は追加は認められない。また、最低重量はJSB1000クラスよりも5kg重い170kg、2気筒のマシンに関しては175kgと定められた。ブレーキに関しては1000ccのレース用車両ということで、フロントマスターシリンダーが変更可能となっている。
6月23日には同会場でST1000クラスのエキシビジョンレースが行われ、6チームがエントリー。マシンは国内モデルではカワサキZX-10RR、ヤマハYZF-R1、海外モデルではドゥカティ・パニガーレV4R、アプリリアRSV4ファクトリー、BMW・S1000RRが登場。レースはカワサキZX-10RRを駆った新庄雅浩(AUTOBOY&RS-ITOH)がトップでチェッカーを受けた。
ST1000クラスはJ-GP2クラスに変わって世界を目指すライダーたちのためのクラスとなるか。新クラスは2020年からスタートする。