予選Q1はアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)やドヴィツィオーゾ、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)などがQ2進出を目指して臨んだ。
序盤、トップに立ったのはリンスで、2番手にドヴィツィオーゾが続く。ドヴィツィオーゾはフリー走行4回目の終わりにスロー走行を喫したが、Q1には無事、出走している。
セッション残り時間3分を切ったところで、各ライダーがセカンドアタックに入る。ここまでアタックを行っていなかったヨハン・ザルコ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)も、ここにきてアタックに入った。
セカンドアタックではドヴィツィオーゾが1分58秒944を叩き出し、トップに浮上する。リンスも自己ベストを更新するが、ドヴィツィオーゾのタイムには及ばない。ドヴィツィオーゾはそのままトップタイムでQ2進出を決め、2番手タイムを守ったリンスもQ1突破を決めた。
3番手にはポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、4番手にザルコ、5番手にはミゲール・オリベイラ(KTMテック3・レーシング)とKTM勢が続いている。ロレンソはセッション序盤からタイムが伸びず、11番手。グリッドとしては21番手だった。
続いて始まった予選Q2は、気温28度、路面温度42度のドライコンディションでスタート。フリー走行からトップをさらってきたクアルタラロが序盤に速さを発揮し、ファーストアタックで1分58秒612を記録してトップに立つ。2番手には0.055秒差でマルケスが続き、3番手にはミラーがつける。中上はセッション半分を終えて、トラックリミット超過の判定を受けたか、タイムを記録できないままセカンドアタックに入る。
セッション残り時間2分を切って、各ライダーが2回目のアタックに入っていく。そんななか、クアルタラロは序盤にマークしたタイムを更新することができない。さらにストレート上では、スリップにつきたいライダーたちがスローダウンするなどの駆け引きが行われていた。
そんなななk、最後のアタックでロッシが1分58秒596を叩き出すとクアルタラロを上回る。しかしロッシの直後に追従していたマルケスがそのタイムを更新。1分58秒168を叩き出し、マルケスがポールポジションを獲得した。2番手のロッシに対し、0.428秒差をつけてのポールポジション奪取だ。
2番グリッドを獲得したロッシは、第3戦アメリカズGP以来のフロントロウ。3番手にはミラーが入り、2019年シーズン3度目の1列目獲得となった。
フリー走行で速さを見せていたクアルタラロは4番手。5番手にはリンスが続き、ビニャーレスは6番手だった。中上はセカンドアタックで記録したタイムで10番グリッドを獲得している。
マルケスが記録したポールポジションタイム、1分58秒168はクアルタラロがフリー走行3回目で記録したオールタイムラップ・レコードを更新するもの。3回のフリー走行ではクアルタラロの後塵を拝してきたマルケスが、予選ではポジションでもタイムでもクアルタラロを上回る結果となった。