さらにタイムを削ろうとした予選では、うまくタイムを伸ばすことはできずに終わったが、バイクのフィーリングはよくなってきており、自分自身の課題を明確にしてレースを走ることを決めていた。

 決勝日も雲一つない快晴となり、いよいよレースを迎える。シグナルがブラックアウトし、一斉に34台のマシンが1コーナーを目指す。世界のライダーは、スタートもうまく、あっと言う間に置いて行かれてしまう。

 何とか少しでも付いていき、走りを見たいところだったが、気持ちが先に行ってしまいブレーキングを遅らせすぎてしまい逆に離されてしまう。単独走行となった岡崎は、気持ちを入れ替え、ブレーキングからの一次旋回、アクセルの開け方など自分自身の走りを見つめながら世界選手権という舞台で周回を重ねて行く。

 そんな岡崎に、コースのいたるところにいるお客さんが声援を送ってくれていた。それを励みにライディングに集中した岡崎は、残り2周で、このレースでの自己ベストをマーク。26位でチェッカーフラッグを受けたのだった。

岡崎静夏コメント

「まずは、今回の参戦にご協力くださった皆さんに感謝申し上げます。世界との差は、大きなものがありましたし、自分に何が足りないかが明白になったと思います。自分のレース人生の中で大きな経験になりましたし、この経験を生かすも殺すも自分次第なので、まずは、全日本最終戦鈴鹿で、その成果を出せるように、しっかり考えて臨みたいと思っています。支えてくださった小原監督、チームの皆さん、家族、応援してくださった、すべての皆さん、本当にありがとうございました」

小原斉監督コメント

「最初から世界と戦えるレベルでないことは分かっていましたが、本人の強い希望もありましたし、参戦できるチャンスは、そうありませんから世界のトップライダーと一緒にコースを走って何かをつかんでくれればいいと思っていました。岡崎がレーシングライダーとして成長していくことが、応援してくださった皆さんへの恩返しになるはずです。数年後に今回の日本GPに出たことが“転機”になったと語ることができれば、この参戦は十分意味があったと言えることになるでしょう」

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