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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.10.18 23:10
更新日: 2020.10.19 14:30

MotoGP第11戦:最終ラップまで展開された優勝争いを制したリンス、2020年シーズン初優勝。中上貴晶は5位入賞

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MotoGP | MotoGP第11戦:最終ラップまで展開された優勝争いを制したリンス、2020年シーズン初優勝。中上貴晶は5位入賞

 2番手に浮上したミルだったが、その背にマルケス弟が迫る。ラップタイムはほぼ変わらないか、マルケス弟の方がやや速い。トップはリンスだが、ミルとの差は0.5秒を切っている。レース終盤に差し掛かる16周目にもかかわらず、次第にトップ3は集団を築き始める。

 トップ3はほぼワンパックとなった。リンスがわずかに先行し、ミルとマルケス弟は接戦の2番手争いを展開。しかし、ついに17コーナーでマルケス弟がミルのインに入り、オーバーテイク。マルケス弟が2番手に浮上した。さらにマルケス弟の勢いは止まらない。トップのリンスにも接近し、残り4周で約0.2秒差となる。

 すでにその差はほぼないに等しい。しかしリンスはマルケス弟を抑える。マルケス弟は残り3周の16コーナーから17コーナーでリヤを滑らせマシンの挙動を乱し、わずかに差が開いてしまう。その差は0.1秒ほど開いただけだった。しかしレース終盤、開いたその差はあまりにも大きかった。

 最終ラップはリンスがトップ、マルケス弟が2番手で迎えた。ふたりの差は変わらず約0.3秒。しかし、マルケス弟は最終セクターで0.2秒にまで差を縮める。最後の勝負のポイントはバックストレートからの16コーナー、そして17コーナーである。

 しかし、リンスは最後までトップを守った。ついにマルケス弟の猛追を振り切り、トップでフィニッシュラインを駆け抜けた。リンスにとって2020年シーズン初優勝。スズキにとっても、今季初の優勝だった。

 マルケス弟は惜しくも2位フィニッシュとなったが、2戦連続での表彰台獲得。ウエットコンディションだけではなく、ドライコンディションでも表彰台を獲得しただけではなく、優勝争いを展開するポテンシャルを見せた。

 3位はミルで、スズキのふたりが表彰台に登壇。クアルタラロがまさかの18位に沈んだことで、ミルがチャンピオンシップのランキングトップに躍り出た。

 一方、中盤から6番手を走行していた中上は、5番手のモルビデリとの差を少しずつ詰めた。2秒あった差は残り3周で約0.3秒になり、最終的にはモルビデリをとらえ、5位でフィニッシュ。インディペンデントチームのライダートップとして、パルクフェルメにマシンを収めた。

 週末を通じて上位を席巻していたヤマハ勢は、ビニャーレスの4位が最上位。モルビデリが5位だった。ドヴィツィオーゾは7位となり、チャンピオンシップはランキングトップがミル、2番手がクアルタラロ、3番手がビニャーレス、4番手がドヴィツィオーゾとなり、4番手までのポイント差は15という未だ接戦の様相を呈している。

2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 優勝したアレックス・リンスと3位のジョアン・ミル
2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 優勝したアレックス・リンスと3位のジョアン・ミル

2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 優勝したアレックス・リンスと3位のジョアン・ミル
2020年MotoGP第11戦アラゴンGP 優勝したアレックス・リンスと3位のジョアン・ミル

2020年MotoGP第11戦アラゴンGP アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
2020年MotoGP第11戦アラゴンGP アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)


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