インディペンデントライダーでトップとしてパフクフェルメに戻ってきた中上は、自己ベストタイとなる4位に入賞したものの、その表情にはあと一歩で表彰台を逃した悔しさがにじんでいた。アンダルシアGPではトップとの差は6.113秒だったが、ヨーロッパGPでは2.194秒差。今回はスタートから常に上位で周回を重ね、前を行くライダーは一人も脱落していない。

 レプソル・ホンダ・チームのアルベルト・プーチ監督は、「中上はフロントロウからのスタートだったので、強いポジションにいた。でも、ほかのライダーにつかまってしまい、前のライダーたちとともに後続を引き離すことができなかった。終盤へ向けていいペースをつかみ、彼はとても速いことを証明した。レース中盤でもう少し距離を縮めることができていたら、表彰台に上がるチャンスがあったかもしれない」とレース後に語っている。

 また4位に入賞した中上は、以下のように語った。
「すばらしいリザルト、そしてすばらしいレースでした。最後までいいペースをキープし、最終ラップの最終コーナーまで全力を尽くしました。今日のレースは本当にポジティブでした。初表彰台獲得まで本当にあと少しでした。表彰台獲得は果たせませんでしたが、インディペンデントライダーのトップでゴールすることができました。すでに気持ちは、来週のバレンシアGPに向いています。来週もこの勢いをキープし、次戦バレンシアGPではすばらしい結果を残せると信じています。今週は、すべてのコンディションでいい走りができました。チームのすばらしい仕事に感謝したいです」

 2020年は新型コロナウイルスの影響で変則的なスケジュールとなり、2週連続で同じコースのレースが続くことが多い。そんな中、中上は1週目から2週目のレースにかけて着実な前進を図ってきた。シーズン再開後の12戦で9人のウイナーが誕生し、のべ15人のライダーが表彰台を獲得している。中上が10人目のウイナーになれるのか、第14戦バレンシアGPはまもなく開幕する。

2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第13戦ヨーロッパGP予選で3番手となった中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円