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投稿日: 2020.11.20 12:49
更新日: 2020.11.20 12:56

スズキのエースとしてマシン開発を担ってきたアレックス・リンスの貢献/MotoGP第14戦レビュー(2)


MotoGP | スズキのエースとしてマシン開発を担ってきたアレックス・リンスの貢献/MotoGP第14戦レビュー(2)

 続く2018年は前年の結果から再びコンセッションを受けてシーズンを戦ったが、この年はコンセッションを返上すること、つまり、表彰台と勝利を獲得することがが目標とされ、ふたりのライダーで通算9回表彰台を獲得。目標をクリアすると同時に勝利まであと一歩に迫り、リンスがランキング5位を獲得した。そして、2019年はルーキーのミルが加わり、エースとなったリンスが2勝を記録してランキング4位を獲得。ミルも5位を最高位にランキング12位を得た。

 スズキは復帰1年目にベテランのアレイシ・エスパルガロとMoto2からステップアップしたばかりのビニャーレスを起用。3年目にも同じくベテランのイアンノーネとMoto2からステップアップしたばかりのリンスを起用している。復帰から4年目まではMotoGPマシンの経験豊富なベテランと若手の組み合わせで臨み、ベテランがマシン開発を担い、若手ライダーを将来のチャンピオンに育てるというのがスズキのレースポリシーだったが、リンスがそのとおりに2年間で大きく成長したことで、2019年以降はミルを加えたMoto2クラス出身の若手ライダーコンビで臨んだ。

 リンスはライダーとして成長しながら、マシン開発にも貢献しており、昨年のイギリスGPではホンダのマルク・マルケスに一騎打ちで勝利を収めた。今シーズンはエースとしてタイトル獲得の期待が高かったが、再開1戦目のスペインGPで転倒した際に右肩を強打。その影響でシーズン中盤すぎまで苦戦を強いられた。それでも、シーズン後半に復調すると、第11戦アラゴンGPでスズキにとって今シーズン初優勝を記録している。

 チャンピオンとなったミルも「MotoGPマシンの開発は1年という単位ではなしえないもの。それは何年間もの仕事の成果であり、スズキのエンジニアは長い時間をかけて勝てるマシンに仕上げてきた」と語っている。そして、GSX-RRを実戦で勝てるマシンに開発したのがリンスなのだ。

 ミルがライダータイトルを獲得したと共に、チームスズキ・エクスターは今年のチームタイトルを獲得している。さらにリンスがランキング2位をねらえる位置につけており、コンストラクターズタイトルでもドゥカティと同ポイントながらランキングトップにつけている。ライダーのタイトルは決定したが、最終戦ポルトガルはリンスがランキング2位に浮上し、スズキがライダーランキングワンツーを獲得できるか、コンストラクターズタイトルを獲得してスズキがMotoGPでは初となる3冠を獲得できるかに注目が集まる。

2020年MotoGP第14戦バレンシアGP アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)
2020年MotoGP第14戦バレンシアGP アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)


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