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MotoGP ニュース

投稿日: 2021.05.28 15:56

WSS300:岡谷雄太が表彰台獲得 2021SBK第1戦アラゴン レースレポート

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MotoGP | WSS300:岡谷雄太が表彰台獲得 2021SBK第1戦アラゴン レースレポート

2021年5月26日
プレスリリース

2021年度 FIMスーパーバイク世界選手権 Round.1 Pirelli Aragon Round
World Supersport300クラス レースレポート

Result / Superpole “11位” Best Time “2’07.169
Race1 “3位” Best time 2’06.823 / Race2 “4位” Best Time “2’07.089

 2021年FIM World Superport300クラス開幕戦が5月21日~23日、スペインのアラゴンにて開幕。今季も残念ながら昨年からの世界的な新型コロナウイルス感染拡大による影響により、例年より3ヶ月ほど遅れての開幕となった。岡谷は4月にヨーロッパ入りし、イタリアのミサノで行われた事前テストからチームに合流。開幕に向けて準備を整えてきた。このような状況下でもレースが出来ることに感謝し、感染防止対策をしっかり行いながら今季のシリーズチャンピオンを目指す。

 今季も岡谷が所属するMTM Kawasaki MOTOPORTのマシンはカラーリングが一新され、昨年に比べグリーンとホワイトが際立つマシンへ。気持ちも新たに開幕戦を迎える。

2021SBK第1戦アラゴン WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki)
2021SBK第1戦アラゴン WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki)

 初日のフリープラクティスは、天候に恵まれドライコンディション。午前中のフリープラクティス1は11位 (2’08.215)、午後のフリープラクティス2はTOP(2’08.285)と、Superpoleに向けてコンディションを整えていく。昨年のアラゴン戦での苦しい経験を経て、着実に進化していることを実感できた初日となった。

 2日目、午前9時45分、気温14度、路面温度22度と少し肌寒い中、ドライコンディションにてSuperpoleがスタート。岡谷はチームメイトと共にコースイン。途中セッションでのトップタイムを記録するなどコンディションは良かったものの、集団の中での位置取りに手間取り、11位(2’07.169)にて終了。レースは4列目からスタートする事となった。

 同日、午後12時46分から行われたRace1。気温19度、路面温度33度、路面はドライ、少し雲はあるものの晴れた空の下、12周のレースは始まった。岡谷はスタートを成功させ、トップグループの後方から少しずつ順位をあげていく。1周目から他選手3台がクラッシュするなど波乱のレースの中、順調に順位を上げ6位を走行していた岡谷だが、4周目マシンにギヤトラブルが発生してしまう。しかし過去の経験から岡谷は瞬時にそのマシントラブルに対処し、その際のマシンの失速による他車との接触を避けるべく、自らオーバーラン。トップグループと少しギャップは出来てしまったものの、11位でコースに復帰する事ができた。

 その後、アグレッシブな戦いが続く混戦の中、順調に走り続け2周後には再びトップグループに戻った岡谷。その後、残り4周時点でトップに躍り出る。しかし残り3周に入ったところで3位に順位を落としてしまい、追い上げるべく奮闘。その後トップを奪ったが、岡谷のすぐ後方で起きた他車2台のクラッシュにより、レースは赤旗中断。岡谷はパルクフェルメに戻った時点では1位へ誘導されていたものの、その後の審議にてセクター1を通過した時点での順位が反映された結果、3位フィニッシュとなった(2’06.823)。

 迎えた最終日、15時16分、気温13度、路面温度20度、曇り空のドライコンディションの中、今大会最後のレースとなるWorld Supersport300クラス、Race2がスタート。 岡谷は問題なくスタートを決め、Race1と同じく11番手から少しずつ順位を上げていく。このクラスは出走台数が多く、超接近戦の戦いが終始続く為、自分が走るスペースを確保しながら走行していくことがとても重要となる。Race2はRace1にも増して激しい接近戦が展開され、序盤から他車の転倒が相次いでいた。岡谷も例外ではなく、他車との接触が多数発生。なんとか転倒を避けつつ、着実に順位を上げていった。そして残り4周、岡谷は3位まで順位をあげ、トップを狙うことが出来る位置に。激しく順位を入れ替えながら迎えたラストラップ、岡谷はバックストレートでトップに踊り出る。しかし最終ストレートで3台にパスされ、惜しくも4位でRace2を終えることとなった(2‘07.089)。

2021SBK第1戦アラゴン WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki)
2021SBK第1戦アラゴン WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki)

岡谷雄太コメント
 SuperPoleではフリーからトップタイムを出すことが出来、かなり調子は良かったですが位置取りがうまく行かず、11番手のタイムまでしか届きませんでした。 Race1は、良いスタートを切ることができ、順位を段々と上げていきました。4周目にマシンのギアのトラブルで点灯を避けるためオーバーランをし、11位でトップグループと少しギャップがある中コースに復帰しました。 そこから自分のペースが良く、2周でトップグループに届き、その勢いでトップに立つことが出来ました。残り3周のところで赤旗中断になり、結果3位になりました。勝てるレース展開だっただけに悔しい結果になりました。レース後の裁定も混乱していて納得出来ないところもありましたが良いレースが出来たと思います。

 Race2は、Race1と同じく段々と11番手から追い上げていきました。途中何度も他のライダーとヒットし自分のスペースをなんとか確保していました。なかなかトップに立つことが厳しいレースでしたがラストラップのバックストレート前に予想だにせずトップに立ってしまい、その後ストレートで3台に抜かれて4位でゴールしました。最後の最後に予想外の展開になり、自分の中での作戦は失敗となってしまいました。とてもポジションをキープするのが難しいレースでレースを生き残るのが難しかったです。

 次戦はテストをしているミサノなので、経験もあり自信のあるコースです。次戦でも、自分の持てる力を全てぶつけて行きます。

 引き続き、応援を宜しくお願い致します。


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