さて、再び第7戦カタルーニャGPの話に戻る。オリベイラは決勝レース後の会見のなかで「ムジェロからのアップデートはとても役立っている」と認めている。上述のような新しいフレーム、燃料といった要素がうまく機能しているようだ。さらに「みんなが最大限努力して、小さな問題を解決しようとしている。KTMは僕たちが必要とするすべてのことに対応してくれているんだ」と、KTMへの信頼を語った。

「他に何ができるのかというと、僕たちが必要とする最大限の努力をすることだ。必要なときにはいつでも対応できるツールがあると期待している。僕たちは安定したバイクを持っていて、様々なサーキットで対応できるいいパッケージがある。そして、これは過去に僕たちに欠けていたものだった。2019年のような、ちょっと……というバイクもあった」

「今は、ライダーにとって、さらに乗りやすいバイクになっていると思う。僕たちはしっかりとしたチームで取り組んでいる。技術だけではなくライダーにとっても価値のあるものをファクトリーにフィードバックしていると思う。僕たちができるのはそういうことだけだけど、今後もこういう形でレースに臨みたい」
 
 新しいフレームやアップデートによってバイクがよくなったことで、今後も安定したシーズンを送ることができるか、と質問されると「はい、と言いたいところだけれど、この手の質問に明確な答えを示すのはラクなことじゃない」と、オリベイラは現実的な回答をしている。オリベイラというライダーは、比較的いつもクレバーな答え方をするのだ。
 
「どのサーキットにも特徴がある。レースを完走するため、いいパフォーマンスは発揮するため、そして予選でいい結果を出すためには、常に多くの細かいところに取り組んでいかないといけないんだ。でも今は、どの部分でもうまくいっていると言えると思うよ。過去には、ムジェロのようなサーキットは苦戦していたけれど、(先週は)いい週末を過ごすことができた。だから、今後のレースでもうまくいくことを願っている。シーズンが終わるまでは未知の世界だ。昨年はレースをしていないところもあるからね」

 チームメイトのビンダーは、レース中にマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)との接触などがあり、タイヤに問題を抱え、さらに残り3周で「タイヤが完全に終わってしまった」レースだったそうだ。
 
 ビンダーは「ミゲールが優勝したのはほんとにすごい。彼に敬意を表したい」とチームメイトを祝福しつつ、「全体としてに、チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれている。バイクはとても強く、残りのシーズンでも競争力を発揮できると思うんだ」と、マシンのポテンシャルについて前向きな様子だった。
 
 2021年シーズンも前進を続けるKTMを、裏付けるカタルーニャGPのオリベイラの優勝だったのではないだろうか。

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