日曜日のスーパーポール・レースは、空にはところどころ青空がのぞいていたが、ウエットレース宣言で行われた。レースはポールポジションスタートのレイが序盤からレースをリードし、そのままトップでフィニッシュ。2位はサイクス、3位はファン・デル・マークで、4位はハスラム、5位はガーロフ、6位はラズガットリオグルだった。この結果により、レイ、サイクス、ファン・デル・マークがレース2のフロントロウに並ぶことになった。
レース2は気温22度、路面温度36度。サイティングラップでは雨が少し落ちていたが、レースがスタートするころには天候は回復。ドライコンディションとなり、すべてのライダーがスリックタイヤでレースに挑んだ。
好スタートを切ったのはレイ、その後ろには6番グリッドからスタートしたラズガットリオグル、サイクスが3番手で続く。序盤はこの3人がトップグループを形成した。
4周目、2番手のラズガットリオグルが8コーナーのブレーキングでレイのインに入ると、トップを奪って立ち上がり、レースリーダーに浮上した。3番手のサイクスはこの二人から遅れ始めており、ラズガットリオグルとレイの二人によって接戦のトップ争いが展開される。
ラズガットリオグルとレイは0.3秒ほどの差をキープしていた、9周目、8コーナーでラズガットリオグルがややラインを外し、そのすきを突いたレイがコーナー立ち上がりにかけてラズガットリオグルをパス。レイが再びトップを奪った。
しかしその翌周10周目の8コーナーでトップを走っていたレイがスリップダウン。この転倒を受けてラズガットリオグルがトップに浮上する。ラズガットリオグルは、2番手に浮上していたガーロフに対し約2.5秒ほどのアドバンテージを維持したまま周回を重ねていく。
終盤には2番手のガーロフ、3番手のサイクスはほぼ単独走行となっており、その2秒後方には4番手のレディングがつける。一方、序盤からポジションを入れ替えながら接戦を演じていたのがファン・デル・マークとロウズで、二人は5番手争いを展開していた。
ラズガットリオグルはそのままレースリーダーの座を守り、今季3勝目を挙げた。転倒したレイが20位に終わったことで、チャンピオンシップのランキングが入れ替わり、2ポイント差でラズガットリオグルがトップに浮上、レイが2番手に後退している。
2位は、1週前にMotoGP第9戦オランダGPに代役参戦したガーロフ。ラズガットリオグルとともにヤマハ勢がワン・ツーフィニッシュを果たしている。3位はサイクスで、スーパーポール・レースに続き、母国グランプリで2度目の表彰台登壇。4位はレディング、5位にはファン・デル・マークが入った。
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