フリー走行2回目を迎えるころには雨は上がったものの、ウエットコンディションでのスタート。気温、路面温度ともに17度と、午前中からほとんど変わらず低い気温のなかで走行が行われた。
このセッションでも序盤にトップに立ったのはミラーで、バニャイアが2番手、ザルコが3番手につける。そうしたなか、開始15分にイケル・レクオーナ(テック3・KTM・ファクトリーレーシング)が2番手タイムを記録。ドゥカティライダーが占めていた上位に食い込んだ。
セッションが中盤に入ると、コース上には陽が射し始める。天候とともに路面状況も回復に向かっていったものの、走行は最後までレインタイヤで行われた。
チャンピオンシップでランキングトップのクアルタラロはこのセッションでも遅れをとり、開始20分過ぎにようやく7番手タイムを記録。終盤に入ってもタイムを更新できないまま、次第にポジションを下げていく。一方、チャンピオンシップを争うバニャイアは安定してトップ5以内につけていた。
序盤からトップに立ったミラーは終盤に入ってもタイムを詰め、1分41秒305を記録してフリー走行2回目とともに初日総合をトップで終えた。2番手はザルコ、3番手には最後にポジションを上げたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が入った。4番手はレクオーナ、5番手はミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)だった。
クアルタラロは中盤以降、タイムを詰められずに16番手。対するバニャイアは8番手で初日のセッションを終えている。
母国イタリアで最後のレースウイークを迎えているバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は22番手、中上は大苦戦し、23番手だった。