トップを走るバニャイアは16周目にファステストラップのレコードを更新するタイムを叩き出す。残り5周になると、バニャイアとマルク・マルケスとの差は次第に大きくなっていった。ふたりの差は0.5秒から1秒近くにもなり、バニャイアはトップをキープする。

 しかし、衝撃的な映像が飛び込んできた。残り4周、バニャイアが15コーナーでまさかのクラッシュを喫したのである。バニャイアはレースに復帰できなかった。続くように、4番手を走っていたオリベイラが転倒する。クアルタラロが、3番手に浮上したのだ。

 クアルタラロは最終ラップでエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)にかわされたが、4位でフィニッシュラインを駆け抜けた。チャンピオンシップにおけるバニャイアとの差が65となったことで、2021年シーズンのチャンピオンを手にしたのだった。ヤマハのライダーがチャンピオンを獲得したのは2015年のホルヘ・ロレンソ以来であり、また、フランス人として初のMotoGPタイトル獲得だった。

 レースではマルク・マルケスが優勝を飾り、ポル・エスパルガロが2位。レプソル・ホンダ・チームが今季初のワン・ツーフィニッシュを果たしている。3位はバスティアニーニ。今季2度目の3位を獲得した。

 最後の母国グランプリとなったバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は10位、中上は10周目に転倒を喫し、その他再びレースに加わって15位でレースを終えている。

本日のレースクイーン

奥西はつみおくにしはつみ
2025年 / スーパー耐久
AutoLabo Lady
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円