2023年シーズン最初のレースで、影に隠れたのがクアルタラロなのだ。予選では11番手。予選順位の改善は2022年シーズンから持ち越されたヤマハ陣営の課題だったが、少なくとも開幕戦ではその課題は続いているようだった。

 予選の不振に加え、クアルタラロのスプリントレースは、トラブルとアクシデントに見舞われて1周目でほとんど決まった。

「ローンチコントロールに問題があったんだ。いいスタートを切ったんだけど、2速に入れたらかなりポジションを落としてしまった。それからジョアンと接触して、最後尾にまで落ちた。ペースはそんなに悪くなかったけど。レース中に起こったことについてはわかっているけど、グリッドポジションをもっとよくするために、1ラップのペースを上げないといけない」

 クアルタラロは10位でゴール。まさかの順位でスプリントレースを終えた。なお、1周目5コーナーでクアルタラロのインサイドに入った際にクアルタラロと接触したミルは、このときの走りに対して日曜日レース中のロングラップペナルティを受けている。

 また、2023年からドゥカティのファクトリーチームに移籍したエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、転倒でレースを終えることになった。2周目、5番手を走っていたバスティアニーニは、5コーナーでインにいたルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)の転倒に巻き込まれる形でクラッシュしたのだ。

「僕は自分のラインを通っていたんだけど、いつもより1度、バンクしたんだ。エネアとの接触を避けるためにね。そしてフロントを失って、自分のバイクが(バスティアニーニに)当たった。残念に思っている。ただ、僕の大きな過ちだったとは言いにくい。レーシングアクシデントだった。(バスティアニーニが)問題ないといいんだけど。ピットに行ったんだけど、(バスティアニーニは)メディカルセンターから戻っていなかったんだ」

 マリーニはこのアクシデントについてそう説明していた。囲み取材をキャンセルしたバスティアニーニは右肩甲骨の骨折を負い、ポルトガルGP決勝レースを欠場するとチームから発表された。

 土曜日のスプリントレースを終え、ライダーたちは引き続き、25周で争われる日曜日の決勝レースに挑む。

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