復帰戦の会見に出席したマルケスに、もうひとつの質問が相次いだ。ポルトガルGPでのアクシデントに対して科されたペナルティについてである。

 状況を時系列で整理しよう。開幕戦ポルトガルGPの決勝レース、3周目の3コーナーでオリベイラに接触、巻き込む形で転倒したマルケスは、「他のライダーを危険にさらす無責任なライディング」だったとして、3月26日、第2戦アルゼンチンGP決勝レースでのダブル・ロングラップ・ペナルティを受けた。しかし、マルケスが右手親指の骨折、手術を受けてアルゼンチンGPを欠場することが発表される。

 3月28日、マルケスが負傷によりアルゼンチンGPを欠場となったことで、「FIM MotoGPスチュワード・パネルの決定意図に沿うよう、ダブル・ロングラップ・ペナルティは、ライダーが参戦可能な次のレースで実施する」と、ペナルティの適用範囲が変更になった。

 これに対し3月29日、レプソル・ホンダ・チームとマルケスはFIM アピール・スチュワードに上訴。FIMアピール・スチュワード・パネルはMotoGPコート・オブ・アピールにこの件を委ねた。そして5月9日、第2戦アルゼンチンGPを欠場したことで、マルケスはペナルティを果たしたと判断された。

 マルケスはこの件に対し、会見でこう回答した。

「僕としては普通のことだよ。僕がペナルティを受けたとき、スチュワードのところに行って、ペナルティを受けることに完全に同意したんだ。僕がひどいミスをしたからだ」

 マルケスはこのとき、ペナルティの適用について確認した、と説明した。MotoGPスチュワード・パネルに「アルゼンチンGPでのペナルティですか?」と聞き、「そうです」と回答されたという。この件については、MotoGPコート・オブ・アピールの判決文にも同様の内容が載っている。

「書類でも話をしたときも、アルゼンチンGPで(ペナルティが科される)ということだった。でもその2日後、誰かわからないけど、それを変えたんだ。それは僕の過失じゃない」

「今後に向けて変わっていっているみたいだけど、それが最善の解決策だとは思わない。ルールが変更されることで、ライダーはさらにリスクを負うことになるだろう。僕の場合、ヘレスで復帰して、ペナルティを消化してピットに戻るということは容易だった。そういうことは避けないといけない。僕は別の案を考える必要があると思う」

 マルケスのポルトガルGPに起因したペナルティについては、これで決着を見た、ということになった。

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