1コーナーでの多重クラッシュの直後、2コーナーの立ち上がりでも重大なアクシデントが発生した。2コーナー立ち上がりでバニャイアがハイサイドを喫し、クラッシュ。バニャイアはコース中央に投げ出された。スタート直後のため、当然、ライダーたちはまだ大きな集団の状態である。コース上のバニャイアの直後にいたビンダーは、避けきれずにバニャイアの足を乗り越えるような形で接触した。

 映像を見直してみると、2コーナー立ち上がりでバニャイアがリヤを大きく滑らせてバランスを崩し、その後、グリップが回復してハイサイドを起こしていることがわかる。しかし、1周目で、このときトップを走っていたバニャイアのこの転倒の原因には、疑問を感じるところがある。

 当然、バニャイアの囲み取材は行われなかったので、MotoGP.comで病院から出てきたバニャイアの映像からコメントを引用する。両手の松葉杖をつきながら歩くバニャイアはバイクのフィーリングについて問われると「わからない」と答えていた。

「ウオームアップ・ラップからグリップが低かった。リヤグリップが通常のものではなかったんだ。そして大きな衝撃を受けた。普通のハイサイドではなかった。あのとき起こったことを理解するのは難しい」

 このコメントから、やはりリヤタイヤにいつもとは違う何かが起こっていたと考えられる。詳しいことは、本人がジャーナリストたちの取材に応じたところで明らかになるだろう。

 また、為すすべなくバニャイアに接触したビンダーは、メディカルセンターへバニャイアに会いに行き、無事を確認したという。

「本当に難しいのは、(アクシデントのあと)戻ってまた走ることだ。よかったのは、彼が動くのが見えたこと。彼は動いていて、僕は片足か両足に当たったのだとわかった。詳しくはわからないけど……。でも僕は乗り越えていて、少なくとも、まともに彼に当たったのではなかった。どのライダーにとってもひどい悪夢になった。誰かがそこにいるのを見るのは恐ろしいけど、接触する側になるのはもっとひどい気持ちだよ、ほんとに。彼が問題ないのかはわからないけど、無事で本当にただ、よかったと思う」

 今回のクラッシュでは、奇しくもドゥカティ・レノボ・チームの二人が転倒を喫した形となった。二人にひどく深刻な怪我がなかったことは、このひどいアクシデントのなかで幸いだったというべきだろう。

足の上をバイクが通過したが、幸いにもバニャイアに骨折はなかった
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バスティアニーニは左足首と左手の骨折のため、サンマリノGPから日本GPまでの3戦を欠場することが発表された
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