95号車SPOONリジカラCIVIC、クラスリードしながらトラブルによりリタイア

 7月5日(土)~6日(日)、宮城県のスポーツランドSUGO(3,586km)でENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第4戦SUGOスーパー耐久4時間レースが開催され、95号車SPOONリジカラCIVIC(山田英二/小出峻/西村和真)は、予選ST-2クラス4位からスタートダッシュを決めた小出が大量リードを獲得。続く山田も後続の猛追を抑え、西村にバトンタッチするものの、交代直後から不調となり早々にピットインすることに。エンジンからオイルが漏れ出しており、レース中のリペアが不可能と判断されリタイアとなりました。

 グループ2のみで行われるワンデイレースとなった今大会は、5日の朝から公式予選が行われました。スタート時点のコースコンディションはウエットで、気温は22.8℃でした。まずはBドライバーが走り、次に走るAドライバーの走行枠を決める方式が採用されました。最終的にスターティンググリッドを決めるのはAドライバーのタイムということになります。95号車は、Bドライバーの小出がトップタイムをマーク。Aドライバー予選に繋ぎます。Aドライバーの山田は、クラス4番手のタイムで戻ってきました。Aドライバー予選の途中から雨は止み、みるみるドライとなっていく難しいコンディションでのタイムアタックでした。

 山田は「小出からインフォメーションをしっかり聞いて、プランはできていました。1周目でタイムがでなかったらダメなので、1周目で決めたいなと思っていました。それがチームのプランだったので。コースインして行ったところ、アタック周に丁度5クラスのクルマに引っ掛かることとなり、少しタイムロスしました。スリック(タイヤ)でもトライしたかったのですが、ちょっとチーム側に混乱があり、時間がなくなってしまいました。決勝に向けては、クルマ的にはいい感じなので、しっかり作戦を立てて臨みます」と語っています。

 今大会は、95号車が属するグループ2(ST-2:7台、ST-5F:8台、ST-5R:7台の計22台)が5日(土曜日)、グループ1(ST-X:3台、ST-Z:10台、ST-TCR:5台、ST-Q:1台、ST-1:1台の計20台)が6日(日曜日)に決勝レースを行います。グループ2は5日の12時40分、快晴のもと4時間の決勝レースをスタートしました。気温は26℃でしたが、直射日光の下ではより高温に感じます。

 序盤は6号車ランサーEVO Xがレースをリード。徐々に後続を離していきますが、小出駆る95号車CIVICは4周目に2番手に浮上し、さらに6号車を追いかけます。そして、12周目には6号車をキャッチし、95号車は総合トップに躍り出ました。その後小出はレースをリードしたまま、2番手の山田に交代。山田のスティントもレースリーダーの位置は脅かされることなく進行しました。しかし、山田から西村に交代直後の93周目、エンジンルームから煙が発生し、その量が徐々に増えていったため、西村は緊急ピットイン。チームは、エンジン補器類を外してオイルリークの原因を探りますが判明せず、原剛チーム監督はそのまま走行を断念することとなりました。

 西村は「交代してすぐに、エンジンルームから煙が出ました。当初は、水が蒸発しているのかと思いましたが、その後油っぽい匂いがキャビンの中に入ってきたのでオイルリークだと思い、ピットに戻ることにしました。それまでクルマは快調そのものだっただけに、とっても残念です」と語りました。

原剛チーム監督のコメント

「今回は、2回ピットでは燃料がもつか怪しかったので、序盤からリードを広げ、最後にスプラッシュ給油してゴールを目指す、というプランでした。小出がリードして、山田がそれを維持し、西村へ、とここまではブラン通りだったのですが、突然オイルリークが発生してしまいました。詳しくはまだ解明できていませんが、おそらくエンジン内部のトラブルであろうと思います。次戦オートポリスまで時間があまりないなか、しっかり原因を探って同じことが起きないよう対策します」

 第5戦は7月26日~27日にオートポリスで5時間レースとして開催されます。

SPOON リジカラ CIVIC
2025スーパー耐久第4戦SUGO SPOON リジカラ CIVIC(山田英二/小出峻/西村和真)

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