スーパー耐久シリーズ2025 第6戦岡山
95号車SPOON リジカラ CIVIC は2位表彰台
10月25日(土)~26日(日)、岡山県の岡山国際サーキット(3.703km)でENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第6戦スーパー耐久レース in 岡山が開催され、95号車『SPOON リジカラ CIVIC』(山田英二/小出峻/西村和真)は、ST-2クラス5位から決勝をスタートし、難しい天候と路面状況の中、小出、西村、山田とミスなくつなぎ、首位に1.2秒差の2位でフィニッシュ。表彰台に上がりました。
26日の決勝レースは2クラスに分かれ、各3時間レースで2レースが実施されました。この日は朝早くから小雨が降り、全コースウエットとなっていました。95号車CIVICが属するグループ2は、8時30分に決勝レースがスタートすることになっていましたが、8時過ぎには空は明るくなりつつあり、各チームはタイヤセレクトに悩むことに。すでにウエットレースが宣言されていましたが、チームは小雨の降るウエット路面の状況ながら、天候の回復を予想してスリックタイヤをセレクト。
このためスタートドライバーの小出は序盤で順位を落してしまうものの、約1.5時間47周のロングスティントをこなしました。チームの予想より路面状況の好転が遅れたため、この長く厳しいコンデションを耐えきった小出は、ようやく路面状況がドライへと変化した後半に一気に順位を挽回、クラス2位まで順位を上げて西村へとバトンタッチ。タイヤ無交換、燃料補給のみでピットアウトした西村は、他車のピットタイミングにより3位になりましたが、そのポジションをキープし、9周のショートスティントでピットイン。
燃料補給と前輪のみのタイヤ交換で山田がコースに復帰すると、西村の早めのピットインと迅速なピット作業が功をなし、すぐに2番手に浮上。首位を走る225号車GRヤリスを猛追する走りを見せ、ピットアウト時には実質約20秒あった差を見る間に詰め、1.2秒差まで追い詰めるも、逆転にはわずかに届かず2位でフィニッシュラインを通過しました。この日誕生日を迎えた小出は、ポディウムでシャンパンシャワーを全身に浴び、喜びを爆発させました。
小出峻コメント
「(スリックタイヤでスタートしたので)、僕はいけると思っていたのですが、思いの外雨量が多く、とても難しいレースになってしまいました。何度か本当にヤバイと感じる場面がありました。しかし、徐々に路面が乾いてきてようやくリズム良く走れるようになりました。交代した西村選手、最後のスティントを担当した山田さんが良い走りをしてくれたおかげで、2位表彰台が得られて嬉しいです」
西村和真コメント
「小出選手が良い感じにタイヤを温めてくれていたので、(タイヤ無交換でも)僕のスティントは快調に走れました。山田さんの走りがすごかったですね」
山田英二コメント
「いゃぁ、痺れるレースでした。しかし、先行するライバルが目の前にいたので、キャッチしようとプッシュしたのですが、少しだけ足りなかったですね。それでも気持ちよくレースができました」
チーム監督の原剛は、「今日は天候のおかけで悩みましたが、スリックスタートを決断しました。しかし、予想以上にフルウエットの時間が長く、タイヤが暖まるまで小出クンにはご苦労をかけてしまいました。いっとき(スリックスタートは)失敗したかな、と考えたのですが、それでも熱が入った後は順調にゲインができました。おかげでタイヤ無交換でセカンドステイントを送り出せたので。結果的にスリックスタートは正解でしたね。山田さんがすごい走りで、先行車とのギャップを詰めていってくれましたが、まだ優勝までにはあと一歩です」と語り、最終戦では有終の美を飾る優勝を勝ち取る意気込みを見せました。
最終戦の第7戦は11月15~16日に富士スピードウェイで4時間レースとして開催されます。


