レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.04.17 10:59
更新日: 2018.05.15 11:53

ENDLESS SPORTS スーパー耐久第1戦鈴鹿レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | ENDLESS SPORTS スーパー耐久第1戦鈴鹿レースレポート

ENDLESS SPORTS
スーパー耐久シリーズ 2018開幕戦

開催日:2018.3.31~4.1
サーキット:鈴鹿サーキット
チーム体制:エンドレススポーツ
ドライバー:YUKE TANIGUCHI/山内英輝/銘苅 翼

予選結果:2位
決勝結果:9位
シリーズランキング:ST-X CLASS 9位

[予選/3月31日(土)] 3号車 2位

Aドライバー/YUKE TANIGUCHI……4位 PM13:00~ 20分間 ドライ
Bドライバー/山内英輝……1位 PM13:55~ 20分間 ドライ
Cドライバー/銘苅 翼……2位 PM14:50~ 20分間 ドライ

スーパー耐久2018シーズンの開幕戦は、これまで恒例となっていたツインリンクもてぎから鈴鹿サーキットに舞台を移して行われた。そして、変わったのは開幕戦の舞台だけでなく、タイヤなどいろいろな面で様変わりしスーパー耐久は新たな一歩を踏み出すことになった。

 まず、シリーズ戦はこれまで同様全6戦だが第3戦に組まれた富士ラウンドは、十勝ラウンド以来の24時間レース。富士スピードウェイは日本屈指の高速サーキットだけに見所たっぷりだ。

 その記念すべき24時間レースの勝敗を大きく左右するのがタイヤだ。昨シーズンまでのADVANタイヤから今シーズンはピレリのワンメイクに変わった。当チームにとっては初めて使うタイヤだ。いかにピレリのポテンシャルを引き出すセッティングを見つけられるかが、大きなポイントになってくる。
 
 さらに、今シーズンから決勝レース中のレースコントロールが変わった。昨シーズンまでの赤旗によるレース中断セーフティカー(S/C)によるレースコントロールに加え、今シーズンからフルコースイエロー(FCY)というルールが新たに加えられた。

 FCYはコース内にマシンが止まり、S/Cがコースに入るほどではないという時に全ポストでFCYが提示されコースすべてが50km/h制限というルール。ちなみにST-Xのように250km/h以上も出ているマシンがいきなり50km/hにまで減速するのは危険なため10秒以内に減速というルールになっている。
 
 50km/h以下にまで落とされているかは、セクションごとに計測され、オーバーしていればペナルティが課せられる。

 これまでのSC以上にFCY提示時の戦略(ピットストップなど)が勝敗の行方を大きく変えそうだ。また、今シーズンからFIA GT3マシンが走るST-Xクラスは、ドライバーの細分化が図られた。
 
 ジェントルマンドライバーはSTOが認めた35歳以上のアマチュアドライバーでAドライバー登録。走行は決勝レース距離(時間)の3分の2以下で20%以上の走行。今回の開幕戦は5時間レースなので最大に乗れる時間は3時間20分。最低でも60分以上乗らないといけない。
 
 当チームのジェントルマンドライバーに当たるのが昨シーズンに引き続きYUKE TANIGUCHI。プラチナドライバーはSTOが認めたプロドライバー。走行は決勝レース距離(時間)の40%以下。
 
 今回の場合だと2時間までで山内英輝が当チームのエースドライバーとして今シーズンもチームを引っ張っていく。そして今シーズンから、ジェントルマン/プラチナドライバー以外をエキスパートドライバーとして称することになり当チームは今シーズンから新たに銘苅 翼を起用。
 
 銘苅はカートからフォーミュラトヨタ、フォーミュラチャレンジジャパン、フォーミュラ3へとステップアップ。昨シーズン参戦したポルシェカップでは全7戦すべてをポール・トゥ・ウインという圧巻の速さでチャンピオンに輝いている。

 ルールの変更などもあり、新たなスタートを切ることとなったスーパー耐久。ST-Xには9台のマシンがエントリーしている。ここまでの公開練習も含めると、速さではGT—R勢が一歩抜きに出ているようにも見えるが、タイヤの使い方、さらにはFCYなどツキも大きく影響するのは必死でどこが勝利を掴むかは予想できない。

 土曜日の予選では2分02秒台を狙って、AドライバーのYUKE TANIGUCHIがタイムアタック。2ラップ目には各セクターでライバル勢よりも速いタイムをマークするが、最終セクターで遅いマシンに引っかかりタイムを伸ばすことができず、このセクションでトップに付けたポルシェより0.813秒遅れの4番手にとどまった。
 
 Bドライバーの山内は、ピレリタイヤの美味しい部分を存分に引き出し、これまでのコースレコードを上回る2分00秒680までタイムを詰め、このセクションのトップにつけることに成功。A+Bドライバーの合算タイムで決められる最終予選結果では、24号車のGT-Rに0.265秒届かず2番手に終わるが、決勝スタート最前列を獲得、開幕戦勝利に向けて最高の滑り出しを見せた。

銘苅翼/YUKE TANIGUCHI/山内英輝
銘苅翼/YUKE TANIGUCHI/山内英輝


関連のニュース