■4月29日 決勝
前方8番グリッドまでST-X(GT3)クラス勢その後ST-1クラス2台が並んだ後、11番グリッドからST-TCR6台が続く。SUGOラウンドは3時間レースであるが2回のPITインが義務付けられている。タイヤ交換を含めてPITインでの作業内容(タイム)で勝敗が大きく左右しライバルチームの状況を予測しながら入念にミーティングが行われた。
また今年度から採用されているFCY(フルコースイエロー)の有無やタイミングも想定。グリッド順を考慮した上でスタートドライバーは竹田選手が担当し規定時間をクリアし後続につなぐ作戦を選択した。
7月中旬並みの気温で汗ばむ気候の中、3時間の耐久レースが開始。スタートドライバーを担当する竹田選手はフォーメーションラップからのローリングスタート。
後続とのマージンを上手く取り好調な出だし。しかし、スタート開始18分を回ったところでFCYが発動。2名で3時間を走りきるチームは、このタイミングで1回目のPITインを消化させやすく#10 ゴルフ、#19 アウディがPITイン。
一方、竹田選手は24ラップを終えたタイミングで規定時間を消化し予定通りのPITインを行い田ヶ原選手へとバトンを繋ぐが、このPIT作業ではフロントタイヤを交換せず、ドライバーチェンジと給油のみとし作業時間を短縮させた。
レース序盤クラス7番手と我慢のレース展開を余儀なくされたAudi Team DreamDrive。ポジションに動きが出たのは各チームが1回目のPITストップを消化しだしたレース中盤以降。クラス上位はFCYでPITを消化している#10ゴルフ#19アウディがトップ争い。
#45 プリズマ☆イリヤRS3 LMSは5番手までポジションをあげ残り80分のタイミングでこの時も予定通りの2回目のPITイン。フロントタイヤ交換、給油を行うPIT作業も日々の練習の成果で素早く終了させラストスティントの白坂選手がPITアウトしていく。
残り時間72分となる頃、クラストップの#10ゴルフが戦線離脱。#45 プリズマ☆イリヤRS3 LMSは徐々に順位をあげ一度はクラス3番手までポジションアップするが、予選から本来のスピードが出せずにいる白坂選手も我慢の走りに徹しクラス4番手でチェッカーとなった。
ピレリのタイヤ性能、BOPによる調整、ハンデによる加重ウェイトなど様々な要因が勝敗を左右する中、ライバルチームとの熾烈な戦いが今後も続いて行く上で今回のチームのとった作戦は良い経験となりました。
SUGOラウンドはクラス4位ではありましたが年間シリーズランキングでは2位にランクアップ。次戦の第3戦はいよいよ富士24時間耐久が開催されますが、完走はもちろん優勝を目指してチーム一同戦ってまいります。
今後ともAudi Team DreamDrive プリズマ☆イリヤRS3 LMSの応援をよろしくお願いします。
