S耐富士24時間レースで、村上ロードスターがST-5クラス優勝
6月2日(土)・3日(日)の二日間、富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズ第3戦SUPER TEC富士24時間レース決勝が行われ、ST-5クラス予選3位の88号車村上モータース・ロードスター(村上博幸/雨宮恵司/吉田綜一郎/脇谷猛/中根邦憲/杉野治彦)が24時間で608周約2,774kmを走破し、クラス優勝を果たしました。
また、チームNOPROのアクセラSKY-DとデミオSKY-Dがそれぞれ、ST-2クラス、ST-5クラスの2位に入り、ダブル表彰台となりました。
スーパー耐久シリーズに24時間レースが組み込まれるのは、十勝24時間レース以来10年ぶりのこと。富士スピードウェイでは、開業した1967年と翌年に24時間レースが開催された記録があり、今回は実に50年ぶりの富士24時間レースということになります。
2017年のS耐ST-5クラスチャンピオンの村上モータースは、今季から統一タイヤ銘柄の変更によってシーズン当初は戸惑い、開幕戦鈴鹿は3位、続く菅生戦は4位と、昨年の勢いが発揮できていませんでした。しかし、今回は富士開催としてS耐初となる24時間レースという記念すべきイベント参加にあたり、不退転の決意で臨んでいます。
それでも1日(金)に行われた公式予選では、激戦区のST-5クラスで3位に留まるのがやっとのこと。
決勝レースに向けてチーム代表の村上は、「わがままを言わず(チームの規律を守り)、接触したりされたりしないように気をつけ、ペナルティを受けないように慎重に走れば、クルマは速いのでどうにか良い位置でゴールできるはず、と各ドライバーには伝えていました」
「序盤はいろいろな事があるとは思いますが、まずはこのクルマに慣れていないドライバーに任せ、気温が下がってタイムが出しやすい夜間には慣れているドライバーを乗せることにしました。夜になったら攻める、という作戦です」
「ライバルのNOPROさんやTEAM 221さんが、どのような戦略で来るのかわかりませんが、僕たちは逃げ切るつもりで臨みました」と語っています。