■S耐に感銘を受けたリーとユーンがアジアとの橋渡し役に

 この日は桑山代表が香港のメディア向けにゆっくりとスーパー耐久の魅力を語りつつ、スーパー耐久アジアの設立について説明した。

「いま目まぐるしいスピードで世の中が変わってきているなかで、大事なのは感性と勘、そしてスピードと実行力だと思っています。それにふさわしいパートナーとめぐりあえたことで、今まで以上にスーパー耐久に力を注ぎたいと思っています」と桑山代表。

「これからクルマ業界は大きな変革の時を迎えます。だからこそ、趣味性の強いレースの価値を次世代につなげていき、またその裏側で未来に照準を合わせた新しい斬新なプランにも挑戦していきたいと思います」

「参加型レースでも、観客の皆さんが足を運んでくれることにも、引き続き挑戦していきたいと思います。この数年で、チームの皆様、ファンの皆様、我々が一体になっていることをより感じていて、それをアジアにも広げていきたいと思います」

 また今回ともにスーパー耐久アジアのアドバイザーに就任したユーンとリーのふたりは、このアドバイザーによって収益を得ようというものではなく、あくまで18年から日本で戦い、体感したスーパー耐久の魅力をアジアに発信しようと、アドバイザー就任を買って出たものだ。

「今年スーパー耐久に参戦をした際、このシリーズがどれだけ多くの人々に愛されているかを目の当たりにして、とても驚いた。このシリーズは、プロとアマチュアのドライバーやチームが、いっしょになってレースを楽しむことができるパーフェクトなバランスがある」とリーは語る。

「皆がお互いにリスペクトし合い、レースそのものの質も非常に高い。約60台がスタートグリッドに並んだ姿は、忘れがたい光景だった。このレースは、まさにアジアの人々が求めているレースだ」

 またユーンも「アジアでは多くのチャンピオンシップが開催されているが、ショーとしては楽しいけれど、ローカルの人が自分たちで楽しめるレースはほとんどないに等しい。しかし、スーパー耐久は、誰もが気軽に参加できる。僕たちにはローカルの企業に対しても、貢献できるレースが必要だ。まさにそれがスーパー耐久なんだ」とアピールした。

 リーは香港、ユーンはマレーシアと、それぞれ強い関係をもっており、スーパー耐久に参戦を望むエントラントがいた場合、絶好の窓口になってくれそうだ。

 なお、2018年に向けてはシリーズのカレンダーもほぼ固まっているが、なかでもST-Xクラス車両のみ、鈴鹿10時間がスペシャルラウンドになるという。有効ポイント制を採用することで、参加義務づけにはならなそう。スーパー耐久アジアの発足とともに、シリーズがどんな歩みをみせてくれるのか、楽しみなところだ。

スーパー耐久アジアへ向け説明するアレックス・ユーン(左)、マーチー・リー(右)

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