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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.07.28 16:10

ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第5戦SUGO レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第5戦SUGO レースレポート

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 プロフェッショナルシリーズ 第5戦

初参戦の川合選手が見事な優勝 今シーズンの台風の目になるか

開催場所:スポーツランドSUGO
開催日:2020年07月25日(土)~7月26日(日)

 昨年の最終戦以来、9カ月ぶりに顔を揃えたプロドライバーたち。新しい顔ぶれが加わり、例年よりも新鮮な印象を受けた。2019年は活動を休止していた埼玉トヨペット・Greene Braveは、先週のスーパーGTで優勝を遂げた#160吉田広樹(ブリヂストン)と#521川合(かわあい)孝汰(ブリヂストン)のふたりがそのままエントリー。

 また2015年から参戦してきた#988井口卓人(ブリヂストン)がCG ROBOT RACINGからRECARO 86/BRZ RACINGへ移籍。もうひとつの注目は、昨年までエキスパートクラスで戦ってきた若手ドライバー、#305水野大(DL)と#610大島和也(DL)が、揃ってステップアップしてきたことだ。彼らの活躍にはクラブマンシリーズの多くのドライバーが注目しているようだった。

●予選

 直前に予定されていたエキスパートクラスの予選が、視界不良のためにキャンセルされてしまい、プロフェッショナルシリーズの予選も不透明な状況だったが、時を待っていたかのように霧が晴れ、予選は通常通り行われた。

 路面はほぼドライだが、時間とともに完全に乾いていくことが予想された。つまり予選後半にアタックしたほうが有利ではあるが、再び霧が濃くなる可能性もあり、コースインするタイミングを見極める必要があった。

 最初にトップタイムを出したのは3台目にコースインした大島。だが、すぐに#60服部尚貴(DL)が更新。その直後、#80宮田莉朋(DL)が最終コーナーでクラッシュし、赤旗中断となった。

 この赤旗によってタイムアタックに入り区間ベストを更新していた#1谷口信輝(ブリヂストン)や#7堤優威(ブリヂストン)はノータイムとなり、再アタックを余儀なくされることになった。ややマシン回収に時間がかかったものの予選は再開した。

 しかしなかなか上位に食い込んでくるドライバーが出て来ない。そんななか、このレース初参戦となる川合が2番手のタイムをマーク。その直後、今度は霧が急速に深くなり、視界不良によって赤旗中断となった。最終的に約4分を残して、予選はそのまま終了となった。ブリヂストン装着勢は、トップ10に8台が入った。

●決勝・ヒート1

 クリーンなスタートで始まった第1ヒートは上位陣の変動はなく、ポールポジションの服部を先頭に列を成した形でレースは進んでいった。SUGOのコースレイアウトではオーバーテイクは難しい。だが服部のペースが伸びず、2番手以下がジリジリとしたかのように見えていた。

 2番手を走る川合は6周目、最終コーナーから追い上げ、7周目の1コーナーでトップに立った。その勢いに蹴落とされたのか、服部は#34佐々木雅弘(ブリヂストン)と#87久保凜太郎(ブリヂストン)にも先行され、4番手へとポジションを下げた。

 2番手を走る佐々木はペースの良い久保を抑えなければならないため、川合に近づくことができない。上位はそのままの順位でチェッカーフラッグを受けた。5位には予選7位から上がってきた谷口が入った。川合は初参戦のレースで優勝を果たした。

プロフェッショナルシリーズで優勝した#521 川合孝汰(埼玉トヨペットGB 86)
プロフェッショナルシリーズで優勝した#521 川合孝汰(埼玉トヨペットGB 86)

●決勝・ヒート2

 天候がさらに悪かった日曜日。プロフェッショナルシリーズの第2ヒートも、開催が危ぶまれた。レーススケジュールの遅れもあって、周回数は13から10へと縮小された。

 しかし予選のときのように、コースインの時間が迫ると霧はかなり薄くなっていた。だがそれも束の間、グリッドにマシンが並びはじめると、再び濃い霧が張り出してきた。ドライバーたちはスタート準備が整ってから5分以上待つことになった。

 結果としてセーフティカースタートとなった。セーフティカーは6周終了時に解除され、レースが始まった。しかし霧のためセーフティカーを視認しにくかったこともあり、トップグループ以外のドライバーは混乱したようだ。

 再スタートで速さを見せたのは服部だった。8周目に久保を、9周目に佐々木をオーバーテイクし2番手へ。トップを走る川合を追いかけていくが、しかしすでにファイナルラップ。川合が第2ヒートも手に入れた。ブリヂストン装着勢はトップ10に8台が入った。

プロフェッショナルシリーズで優勝した#521川合孝汰選手のコメント

「もの凄い緊張しました。ハコ車でのスタンディングスタートは練習でもやったことがなかったので、ガチガチに緊張してました。第1ヒートでは、タイヤやブレーキを温存して、なんてことは考えずに走りました。でもタイヤの状態は悪くないと確認していただいて、少しホッとしました」

「第2ヒートはセーフティカースタートを望んでいたので、その通りになって良かったです。86レースでのタイヤローテーションも初めての経験で、マシンのバランスが少し変わってしまい苦しかったですね。少しずつ勉強しながら、次もまた勝てるように頑張ります」

プロフェッショナルシリーズ決勝レース・ヒート2の様子
プロフェッショナルシリーズ決勝レース・ヒート2の様子


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