レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.02.01 13:39
更新日: 2021.02.01 13:40

KYOJO CUP 2020第4戦富士 レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | KYOJO CUP 2020第4戦富士 レースレポート

白熱のバトルの末、翁長実希が今季2勝目。三浦愛が初戴冠

KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM第4戦レポート

 2020年のKYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUMの第4戦が1月30日(土)に富士スピードウェイで開催され、#37 翁長実希(KeePer VITA)が今季2勝目をマーク。2位に入った#38 三浦愛(LHG Racing YLT)がシリーズチャンピオンに輝いた。
 
 今回は12名のドライバーが参戦したKYOJO CUP。予選・決勝とも晴天に恵まれ、ドライコンディションで2020シーズンの最終戦が開催された。公式予選では、チャンピオンを争う三浦と翁長が2分を切るラップタイムを記録し、ポールポジション争いを展開。最終的に0.082秒差で三浦が競り勝ちポールポジションを獲得した。
 
 本人は「アタック中にミスがあった」と納得のいかない表情はしていたものの、チャンピオン獲得に向けて好ポジションを勝ち取った。
 
 12周で争われた決勝レースは、好スタートを決めた三浦がトップでTGRコーナーを通過。ただ2番手の翁長もしっかりと背後につける展開となった。1周目はトップを守り切った三浦だったが、2周目のADVANコーナーで痛恨のミスを喫し、直後のダンロップコーナーで翁長の先行を許してしまう。
 
 4周目のTGRコーナーで三浦がトップを奪い返すも、5周目のGRスープラコーナーで翁長が再逆転を果たすなど、抜きつ抜かれつの白熱したバトルが展開された。一時は3番手まで後退した三浦だが、すぐに2番手を取り戻して翁長を猛追。
 
 しかし最終的に順位が入れ替わることはなくフィニッシュ。翁長が第1戦以来となる今季2勝目を飾った。2位には三浦、3位にはファステストラップを記録した#86 猪爪杏奈(Dr. DRY VITA)が入った。これにより、三浦が2020シーズンのシリーズチャンピオンに。自身のレースキャリアの中でも初のタイトル獲得となった。

■コメント

優勝ドライバー#37 翁長実希(KeePer VITA)
「チャンピオン争いに関しては三浦選手の順位次第というところもあったのですが、とにかく獲れるものは全部獲るつもりでいきました。予選は少し及ばずポールポジションを獲得できませんでしたが、決勝ではしっかりとトップでチェッカーを受けることができました」

「次に向けて自信になったところ、課題になったところもあり、これからもっと強くなるためにも勉強になった1戦でした。三浦選手とのバトルは、ギリギリのなかで戦えましたし、シーズンを通して一緒に戦えたことが自分の中ですごく糧になっています。もっともっと頑張らなきゃなと思いました」

優勝した翁長実希(中央)、三浦愛(左:2位)、猪爪杏奈(右:3位)
優勝した翁長実希(中央)、三浦愛(左:2位)、猪爪杏奈(右:3位)
第4戦富士で優勝した翁長実希(KeePer VITA)
第4戦富士で優勝した翁長実希(KeePer VITA)

シリーズチャンピオンドライバー#38 三浦愛(LHG Racing YLT)
「予選はポールポジションを獲得できたけどミスがありましたし、決勝では2周目にシフトミスをして失速してしまい、翁長選手に抜かれてしまいました。あれがなければ単独で逃げて勝つことができたかもしれません」

「もう一度トップに立つことはできましたが、翁長選手のクルマも調子が良さそうでしたし……。“チャンピオン”というのをすごく意識していました。ここで無理をするより、最後しっかりとチェッカーを受けることを考えて、少し冷静になれたのかなと思います」

「今シーズン、私にとってはすごくプレッシャーのかかるシリーズでした。『全戦全勝』『勝って当たり前』というなかで臨み、その開幕戦から勝てなかったというのが、すごく悔しかったです。最終戦も勝って終わりたかったです」

「そのチャンスがあったのに勝てなくて終わってしまい、まだまだ自分の実力が足りてないと痛感したシーズンでした。でも、フォーミュラカーのレースでは得ることができなかった経験をたくさんできて、これからのドライバー人生において、間違いなく役に立つと思います。私にとってはカートの頃も含めて初めてのチャンピオン獲得なので、うれしいですね」

自身初タイトルを獲得した三浦愛(LHG Racing YLT)
自身初タイトルを獲得した三浦愛(LHG Racing YLT)


関連のニュース