10日夜より岡山国際サーキットには雨が降り注ぎ、11日午前9時55分の第7戦決勝スタート時には雨は止むも、路面はウエットコンディションに。これにより、ポールスタートの小川をはじめ、多くの車両がウエットタイヤを装着。そんななか、4番グリッドの金丸ユウ、6番グリッドのワンはスリックタイヤを装着するという賭けに出た。
レース序盤の路面コンディションはウエットタイヤが適しており、スタートではポールスタートの小川がホールショットを守る。一方、フロントロウスタートのシーツは出遅れ、1コーナーで3番手に後退。またスリックタイヤでスタートを切った金丸もウエット路面に苦戦し5番手に後退。この時点ではウエットタイヤを履くという賭けは失敗に終わったかと思われた。
小川、奥住、岩澤、シーツ、金丸、近藤、ワンというオーダーでレース前半は進むが、走れば走るほど路面状況は改善の一途を辿り、トップの小川をはじめウエットタイヤ勢は徐々にペースダウン。そんな中、劇的にペースを上げたのがスリックを履く金丸だった。8周目にシーツと岩澤を攻略。12周目に奥住を攻略し、金丸は2番手に浮上。
ただ、12周終了時点でトップ小川と2番手金丸のギャップは9.8秒と大差だった。だが、金丸が1周につき2秒ギャップを縮める走りで、小川とのギャップを急激に縮める。そうして迎えた16周目、ホームストレートで金丸が小川をかわしトップに浮上すると、その後もギャップを広げ、3年ぶりの参戦となった金丸がFRJ初優勝を飾った。5.934秒差の2位に小川、3位に初表彰台となった奥住が続いた。
・2023年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第7戦岡山国際サーキット 決勝正式結果
Pos. | No. | Class | Driver | Car | Time/Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 金丸ユウ | Sutekina Racing | 18Laps | |
2 | 98 | 小川颯太 | Bionic Jack Racing F111/3 | 5.934 | |
3 | 14 | 奥住慈英 | Buzz Racing | 39.477 | |
4 | 27 | L.シーツ | Sutekina Racing | 46.343 | |
5 | 97 | 岩澤優吾 | Bionic Jack Racing F111/3 | 55.586 | |
6 | 99 | M | 近藤善嗣 | KUJIRA Rn-sports | 1Lap |
7 | 62 | Z.ワン | HELM MOTORSPORTS F111/3 | 1Lap |
スタート時刻:9時58分10秒/フィニッシュ時刻:10時27分09秒
天候:曇り コース状況:ウエット
完走周回数:13Laps
ベストラップ: #3 金丸ユウ 1分32秒650(18/18) 143.883km/h