全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会で、
デビッド・ビダーレスが魅せた速さの片鱗。
全日本フォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリスは、5月20日（土）に第1戦／第2戦の公式予選が行なわれ、MIMがマネージメントするデビッド・ビダーレス（B-MAX RACING320）は第1戦では1分39秒518をマークして6番手、第2戦では1分39秒605をマークして5番手を獲得してみせました。
5月18日（木）から2日間行われた専有走行が、第1戦／第2戦の予選に向けた貴重な時間でしたが、初日のセッション開始後15分ほどで雨が降り出し、翌日は濃霧と雨でセッションそのものの走行時間が実質的に短縮されるという厳しい状況のなか、多くのドライバーたちはぶっつけ本番のようなかたちで、ドライ路面で第1戦／第2戦それぞれ10分間の予選に臨むこととなりました。
11時30分からの第1戦予選。デビッド・ビダーレスはコースインしてタイヤを温めると、4周目に1分39秒518で6番手タイムをマーク。続く第2戦予選では、同じく4周目に1分39秒605をマークして5番手につけます。
5月20日（土）の16時にフォーメーションラップがスタートした第1戦決勝、3列目アウト側からスタートしたデビッド・ビダーレスは、スタート直後にストールした前方のマシンをうまくかわし、1周目を4番手で戻ってきました。
レースは21周の長丁場でしたが、大きな順位変動は無く、誰もミスを犯さぬシビアな戦いが繰り広げられ、そのまま4位でチェッカーを受けました。
5月21日（日）の9時にスタートした第2戦決勝では、スタートでエンジン・ストールしてしまったデビッド・ビダーレスは、なんとか再スタートを切ったものの、マシンに不調を訴え、4周を終えたところでピットに戻ってリタイアとなりました。
同日12時25分にスタートした第3戦では、第1戦の正式結果により2列目4番手グリッドからスタートしたデビッド・ビダーレスは、最後まで前をいくマシンと3位を争う接近戦を繰り広げたものの、抜くには及ばず僅差での4位チェッカー。第1戦に続き、再びポイントを獲得することに成功しました。
■デビッド・ビダーレスのコメント
「今週末は初めての全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権ということで、非常に期待を持って週末に臨みましたが、専有走行がずっと雨でほとんどドライ路面での走行ができませんでした。それでも多くのことは試せたし、貴重な走行時間だったと思います」
「予選では鈴鹿の公式テストのデータをもとにセットアップを進めたのですが、うまく決まらなかったですね。それでもチームメイトが素晴らしい走りを見せていたので、チーム全体でデータを見直し、第1戦決勝ではポジションを上げて4位入賞できました」
「第2戦ではスタートでストールしてしまい、再スタートしたのですがマシンに異常が感じられたため、ピットに戻ってリタイアする決断をしました。第3戦までの時間も短かったですが、チームがその短い時間で問題を解決してくれたので、第3戦は良いスタートを切ることができました」
「しかしレース中は前を行くマシンにぴったりつくとダウンフォースが抜けてしまうため、なかなかオーバーテイクできず、前のドライバーも全くミスをすることなく走っていたので、4位のままチェッカーとなりました。このシリーズは、経験豊富でミスすることのないドライバーが多く、かなりレベルが高いシリーズだと実感しました」
「B-MAX RACING TEAMは日本に不慣れな僕をしっかりとサポートしてくれますし、代表の組田さんのアドバイスも人柄も素晴らしく、一緒に前に向かって頑張っています。次のスポーツランドSUGOは初めてのサーキットですが、多くのことを学びながら、しっかりと結果を出していきたいと思っています。応援よろしくお願いします」
■チーフエンジニア 内間淳のコメント
「デビッド・ビダーレス選手は、ドライバーとしてのスピードもあるし、楽しみな選手ですね。まだ経験が浅くドライビングの幅が狭いので、予選ではアジャストしきれない部分もありましたが、実際に予選、決勝と進むにつれて着実に成長しているのがわかるので、とても良い印象でした」
■B-MAX RACING TEAM代表 組田龍司のコメント
「今回の日本での初レースは、マシン、タイヤ、コースと全てが彼にとって初めてであり、チームとしてオフシーズンに出来る限りの準備とサポートをして臨みました」
「結果は、スタートをミスしたレースを除いて、まずまずのスタートだったと思いますが、最終的にタイトル争いになった際、開幕戦のあの1点が！というのがSFLのシリーズです」
「勝てる時は確実に、悪い時も無難にまとめる冷静さが必要です。速さは充分あるので、今後のレースに期待したいと思います。菅生戦では確実に表彰台、チャンスがあれば優勝を狙ってもらいたいと思います」
