ここからは首位ベッテルと8秒差で2位ハミルトン、そこから3秒差で3位ボッタスが続く。4位ライコネンは20秒以上も引き離されて上位3台に対抗できない。ここからレースは膠着状態に入る。
アロンソに引っかかっていたヒュルケンベルグは29周目にピットインして2ストップ作戦に。一旦は後方に下がるが、ウルトラソフトで47周目にはアロンソとオコンの背後まで迫ってくる。アロンソはサスペンションの不調を訴え、50周目から51周目のメインストレートで2台同時に抜かれてしまう。マシンが左に引っ張られるというアロンソはそのままガレージに戻りリタイアとなった。
その前方ではトロロッソ勢が順位を入れ換えてフレッシュタイヤのクビアトにペレス攻略をトライさせるが、エンジンのエアに問題を抱えてピットイン。代わってサインツが猛プッシュでペレスに迫るが、ペレスが7位を守り切った。
ベッテルは53周目にファステストラップを記録してハミルトンに格の違いを見せつけ、そのまま57周を首位のまま走り切って開幕戦オーストラリアGPを制した。ベッテルにとっては2015年シンガポールGP以来の優勝となった。
ハミルトンは2位、ボッタスは3位、最後に56周目にファステストラップを更新してみせたライコネンが4位と2強チームがトップ4を占めたかたちとなった。
5位は単独走行のフェルスタッペン、6位マッサ。7位ペレスの後方にはトロロッソ勢が続き、10位にはヒュルケンベルグを1.010秒差で抑え切ったオコンが自身初入賞を果たした。バンドーンは問題を抱えながら13台中最下位の2周遅れでレースを完走した。