●ヤマウラ

1位:イギリスGP ハードタイヤを履く2番手ノリスがソフトを履くハミルトンから2番手を死守
2位:バーレーンGP バトル巧者アロンソvsハミルトン、アロンソvsサインツ
3位:イタリアGP フェルスタッペンがF1史上初の個人10連勝を達成
4位:シンガポールGP レッドブル苦戦でサインツが優勝、ノリス2位、ハミルトン3位
5位:ハンガリーGP リカルドがアルファタウリからF1復帰
6位:オランダGP リカルド骨折によりローソンがF1デビュー
7位:カタールGP ピアストリがスプリント初制覇
8位:アブダビGP 角田裕毅、予選6番手から8位、初ドライバー・オブ・ザ・デー
9位:モナコGP クラッシュ後のマシン回収で吊り上げられてフロア下面を露出
10位:オーストラリアGP リスタートでの多重クラッシュでアルピーヌが同士討ち

 2023年F1の個人的に最もホットだった瞬間は、イギリスGPでのランド・ノリスとルイス・ハミルトンの2番手争いでした。同じふたりが優勝争いを繰り広げた2021年ロシアGPを彷彿とさせるバトル。当時は雨を読んだハミルトンが勝ちましたが、今回はノリスが完璧なブロックでその借りを返す走りを披露し、ひとり熱くなったのを覚えています。

 続く2位にはアロンソの3位表彰台をピックアップ。各コーナーでライバルをけん制しながら、動きを封じて仕留める戦い方は、まさに“狩り”そのものでした。3位のフェルスタッペン10連勝と4位のサインツ優勝については、圧倒的なレッドブルの強さと、そこに影を残したフェラーリの一矢を感じる特別な出来事だったように思います。

 そして、ダニエル・リカルドのF1復帰とリアム・ローソンのF1デビューも外せないトピックでした。喜ばしいリカルドの復帰が明かされた週末、自分も現地にいたスーパーフォーミュラ第6戦富士でローソンが見せた緊張の面持ちと、成し遂げた必死の優勝には心動かされるものがありました。また、『1』と刻まれたトロフィーを持つオスカー・ピアストリや、ドライバー・オブ・ザ・デーとなった角田裕毅の活躍なども思い出深いです。2024年シーズンも、F1の新時代を感じさせる新たな活躍が楽しみですね。

2023年F1第11戦イギリスGP ランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)
2023年F1第11戦イギリスGP ランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)

●ゴトー

1位:アブダビGP フェルスタッペンがハットトリックでシーズン19勝目
2位:シンガポールGP レッドブル苦戦でサインツ優勝、ノリス2位、ハミルトン3位
3位:サンパウロGP アロンソが0.053秒差で3位表彰台を獲得を
4位:アメリカGP ハミルトンとルクレールがレース後に失格
5位:カタールGP 決勝のタイヤ総寿命が最大18周に制限
6位:ラスベガスGP アルファタウリとガンダムがコラボ
7位:オランダGP リカルド骨折によりローソンがF1デビュー
8位:エミリア・ロマーニャGP 豪雨の影響でグランプリ中止
9位:日本GP 平川亮が2024年からマクラーレンのリザーブ就任
10位:ラスベガスGP FP1でマンホールの蓋が外れサインツ車にダメージ

 2023年個人的F1トピックの第1位は、今季圧倒的な強さをみせたフェルスタッペンがシーズン19勝を達成し、レッドブルが22戦21勝を挙げたことです。1988年マクラーレン・ホンダの16戦15勝に迫る記録は自分が生きているうちはお目にかかることができないと勝手に思っていたので、まさかの結果に驚きです。

 第2位は、そのレッドブル連勝記録がストップした第22戦ラスベガスGPでのカルロス・サインツ(フェラーリ)の優勝です。そこまで強いのならレッドブルの“シーズン全勝”も見たかったですが、それができないこともモータースポーツの面白さでしょう。

 総じて2023年のF1はレッドブルが強さをみせましたが、フェルナンド・アロンソの活躍やレース後のペナルティでの結果変更、日本男児ならもちろん気になるアルファタウリとガンダムのコラボなど、かなりの話題があったシーズンだったと思っています。ドライバーラインアップそのままの2024年に勢力図は変化するのか、そして気が早いかもしれないですが、2026年始動のアストンマーティン・ホンダがどんな産声を上げるのか、シーズンが終了したばかりですが、今からワクワクが止まりません。

2023年F1第23戦アブダビGP チェッカー後、ドーナッツターンするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2023年F1第23戦アブダビGP チェッカー後、ドーナッツターンするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)

●カワノ

1位:日本GP 平川亮が2024年からマクラーレンのリザーブ就任
2位:カタールGP 決勝のタイヤ総寿命が最大18周に制限
3位:ラスベガスGP アルファタウリとガンダムがコラボ
4位:特別枠 2024年F1日本GPの春開催が決定
5位:ベルギーGP アルピーヌF1から上級職員3人が離脱
6位:エミリア・ロマーニャGP 豪雨の影響でグランプリ中止
7位:オランダGP リカルド骨折によりローソンがF1デビュー
8位:ラスベガスGP FP1でマンホールの蓋が外れサインツ車にダメージ
9位:アメリカGP ハミルトンとルクレールがレース後に失格
10位:イギリスGP APX GPが走行

 個人的1位だった平川亮マクラーレン入りの報を目にしたのは日本GPの金曜日でした。パパイヤオレンジのウェアを着た平川の写真に、かなり驚いた記憶があります。嬉しい驚きも多い2023年シーズンでしたが、なかには嬉しくない驚きもありました。超個人的にはカタールGP決勝の最大周回数制限やそこまでに至る情報の錯綜にかなり振り回されましたので2位にランクインです(汗)。

 そして、ガンダムシリーズで育ってきた自分としては、アルファタウリとガンダム(バンダイナムコエンターテインメント・アメリカ)の1戦限りのパートナーシップも抑えておきたいですね。

 オランダGPでのダニエル・リカルドの負傷に伴い、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)に参戦するリアム・ローソンがアルファタウリからF1デビューを飾りました。ローソンのF1参戦でSFとF1の距離がさらに近づいたようにも感じたシーズンだったと思います。2024年のF1はどんなシーズンとなるでしょうか。

2023年F1第17戦日本GP 平川亮(マクラーレン)
2023年F1第17戦日本GP 平川亮(マクラーレン)

●編集部員V

1位:日本GP 平川亮が2024年からマクラーレンのリザーブ就任
2位:バーレーンGP バトル巧者アロンソvsハミルトン、アロンソvsサインツ
3位:アゼルバイジャンGP オコンのピットイン時に多数の人々が入口を塞いでいた
4位:モナコGP フェルスタッペンがバリアすれすれのアタックで初ポール
5位:ラスベガスGP FP1でマンホールの蓋が外れサインツ車にダメージ
6位:ラスベガスGP アルファタウリとガンダムがコラボ
7位:オーストリアGP レッドブルふたりの激しい首位争い
8位:サンパウロGP アロンソが0.053秒差で3位表彰台を獲得
9位:特別枠 F1日本GPの春開催が決定
10位:アメリカGP ハミルトンとルクレールがレース後に失格

「F1から遠い存在である私がなぜ」という思いを抱きつつ、ライト層を代表する気持ちで選ばせていただきました。どうでしょう、やはり他の編集部員と比べるとミーハーなチョイスだったでしょうか?(どきどき)

 個人的にアロンソが好き、ということはまったくないことをお断りしておきますが、2023年はフェルスタッペンが圧勝した裏でアロンソが魅せてくれたシーズンだったように思います。それもあってサンパウロでの表彰台獲得を8位、開幕戦のバトルを2位に選びました。4位のモナコGP予選もある意味、彼絡みですね。さすがの走りをさらに上回ってみせた現チャンピオンのアタックは何度でも見たいくらいです。

 それを上回る衝撃だったのが、アゼルバイジャンでのピットイン事件と、日本GPで発表された平川亮選手のマクラーレン加入でした。前者は一歩間違えれば大惨事になっていたことでしょう。いつだって危険と隣合わせのスポーツですが、運営側で防げるインシデントは確実に断っていただきたいものです。平川選手のニュースに関しては、失礼ながら「ウソでしょ!?」と思わず声に出ていました。本当にすみません。しかし、それほどまでに衝撃的だったのです。レッドブル陣営とライバルチームの差が縮まることが予想される来季2024年の春、F1が鈴鹿に戻ってきた際にこれを上回るサプライズがあることを密かに期待しています。

2023年F1第17戦日本GP 平川亮/ザック・ブラウンCEO/モリゾウ(トヨタ自動車豊田章男会長)
2023年F1第17戦日本GP 平川亮/ザック・ブラウンCEO/モリゾウ(トヨタ自動車豊田章男会長)

●ね

1位:シンガポールGP レッドブル苦戦でサインツが優勝、ノリス2位、ハミルトン3位
2位:カタールGP ピアストリがスプリント初制覇
3位:サンパウロGP アロンソが0.053秒差で3位表彰台を獲得
4位:マイアミGP アロンソが決勝レース中に巨大ビジョンでストロールのバトルを見物
5位:カナダGP ヒュルケンベルグが雨の予選で2番手獲得
6位:日本GP 平川亮が2024年からマクラーレンのリザーブに就任
7位:モナコGP クラッシュ後のマシン回収で吊り上げられてフロア下面を露出
8位:アゼルバイジャンGP オコンのピットイン時に多数の人々が入口を塞いでいた
9位:アブダビGP フェルスタッペンがハットトリックでシーズン19勝目
10位:カタールGP 高温多湿で複数のドライバーが体調不良に

 1位にシンガポールGPを選んだのは、ミスや自滅が目立ちがちなフェラーリ勢が速さと頭脳戦で勝利を掴んだから。終盤にはサインツが「毎周ノリスとの差を教えて」頼み、それに対してアダミが残り周回数と差を伝え、冷静に走り切ったサインツに感動した。ノリス、ラッセル、ハミルトンを含めたトップ4の争いは見応えがあった。

 2位はピアストリのカタールGPスプリント優勝。スプリントとはいえ1年目にしてまさか優勝するとは思わなかった。ルーキーとしては文句なしの1年では。マクラーレンが契約を延長したことにも納得だし来年以降も楽しみ。

 3位、4位はアロンソ。シーズンを通してアロンソのパフォーマンスには驚いたが、サンパウロGP最終周は、もう表彰台は無理かなと思っていたところであのようなオーバーテイクを見ることができて楽しかった。

 5位のヒュルケンベルグは、ブランクがありながらも、こういう結果を残せることが印象的だった。もともと予選を得意にしているドライバーなので、来年のハースのマシンはその予選結果を活かせるようなものであってほしい。6位の平川選手については、昔からF1への憧れを口にしていた平川選手がついにF1チームの一員になったということで非常にハッピーなニュース。

 7位のマシン宙吊り事件は、あんな方法でマシンを回収することってあるんだなと驚いた。8位に関しては、まだレースは終わっていないのにピットレーンでああいうことが起きるのはちょっと心外。10位も二度とこんなことは起きてほしくないという願いも込めてランクイン。

2023年F1第16戦シンガポールGP カルロス・サインツ(フェラーリ)が優勝
2023年F1第16戦シンガポールGP カルロス・サインツ(フェラーリ)が優勝

●クー

1位:特別枠 アストンマーティン・ホンダの発表
2位:アブダビGP フェルスタッペンがハットトリックでシーズン19勝目
3位:サンパウロGP アロンソが0.053秒差で3位表彰台を獲得
4位:カタールGP 高温多湿で複数のドライバーが体調不良に
5位:オーストリアGP レース後にトラックリミット違反の影響で順位が大幅変動
6位:ラスベガスGP 無観客決定のFP2に観客から不満
7位:ラスベガスGP 最終ラップのオーバーテイクでルクレールが2位を獲得
8位:ラスベガスGP ペレスがドライバーズランキング2位を確定させる
9位:エミリア・ロマーニャGP 豪雨の影響でグランプリ中止
10位:アゼルバイジャンGP フランツ・トストがアルファタウリ離脱を発表

 2023年に最もインパクトがあり、最もポジティブなニュースは、『2026年のアストンマーティン・ホンダ誕生が発表』だったと思います。フォード+レッドブル、アンドレッティ・キャデラックの発表もあり、自動車メーカーがこぞって参戦を希望するという、今後のF1にとって前向きなニュースが続きました。

『強すぎたフェルスタッペン』(2位)と『真価を発揮したアロンソ』(3位)も印象的でした。上位でしばしば激しいバトルが何度か見られたことは(7位)、長い長いシーズンをスパイスアップしてくれたと思います。一方で、最強レッドブルRB19に乗りながら『苦戦したペレス』は、選手権2位獲得にも苦労するほどの謎のスランプに陥りました(8位)。

 高温多湿のコンディションで嘔吐しながら走った人までいた『カタールで体調不良者相次ぐ』(4位)、オーストリアやカタールで尋常ではない数のペナルティが出て、「バカみたい(byフェルスタッペン)」に見えた『トラックリミット問題』(5位)、コースの不備により観客に迷惑をかけながら謝罪がなかった『ラスベガスでの観客への対応』(6位)と、スポーツ上、イベント運営上の問題もあり、たくさんの課題が見えた一年でもありました。

フォトセッションで笑顔をみせるHRC渡辺康治社長/ホンダ三部敏宏社長/ローレンス・ストロール(アストンマーティンF1オーナー)/マーティン・ウィットマーシュ(アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズグループCEO)
フォトセッションで笑顔をみせるHRC渡辺康治社長/ホンダ三部敏宏社長/ローレンス・ストロール(アストンマーティンF1オーナー)/マーティン・ウィットマーシュ(アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズグループCEO)

●ハルロウ

1位:バーレーンGP バトル巧者アロンソvsハミルトン、アロンソvsサインツ
2位:ラスベガスGP 最終ラップのオーバーテイクでルクレールが2位を獲得
3位:カタールGP ピアストリがスプリント初制覇
4位:オーストリアGP トラックリミット違反が83件
5位:オランダGP リカルド骨折によりローソンがF1デビュー
6位:ラスベガスGP FP1でマンホールの蓋が外れサインツ車にダメージ
7位:メキシコGP 7位争いをしていた角田裕毅とピアストリが接触
8位ハンガリーGP ペレスがFP1にクラッシュし、ショックで涙するファンの子供をガレージに招待
9位:アブダビGP フェルスタッペンがハットトリックでシーズン19勝目
10位:日本GP 平川亮が2024年からマクラーレンのリザーブに就任

 今年の個人的な一番の驚きはやはりアロンソ&アストンマーティンの活躍でしたね。特に序盤戦のアロンソのパフォーマンスには年齢的なことを考えても、ただただ驚かされました。サウジアラビアGPの予選2番手など素晴らしい活躍がありますが、トップはやはり開幕戦バーレーンGPのでハミルトンとのバトル。ブレーキングで抜くよりも、こういった連続コーナー、クロスラインを狙ってのバトルは個人的に大好物です。お互いクリーンでドライバーのスキル、読みが集約されていますよね。

 第2位はルクレールのレーサーとしての本能、強さを感じたラスベガスGPの決勝最後のオーバーテイク。ただただ、お見事でした。3位の新人ピアストリも恐るべし。5位のローソンも国内取材でその能力の高さを見ていただけに、F1での戦いぶりはさざまな意味で参考になりました。

 6位以下はやはり今年はトラックリミッドや新開催のアクシデントが目立ってしまったなあと。角田選手については最終戦のアブダビGPが普通は今年のハイライトに上がるだろうけど、いろいろ象徴的だったのはメキシコGPかと。速さがありながらのマインドコントロールの難しさ、2024年に期待です。

2023年F1第1戦バーレーンGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が3位表彰台を獲得
2023年F1第1戦バーレーンGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が3位表彰台を獲得

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