それは本人も驚く、謎の失速だった。F1第21戦サンパウロGPスプリント予選のSQ1の1回目のアタックを終えて、SQ2進出圏内の14番手にいた角田裕毅(RB)は、満を持して2回目のアタックに出る。特にひどい渋滞があったわけでもなく、3つのセクターでいずれも自己ベストを更新して、コントロールラインを駆け抜けていった。

 しかし、タイムは1分11秒121と奮わず、アタックを終えた時点で12番手に終わった。直後にタイムアタックを行っていたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、オリバー・ベアマン(ハース)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、フランコ・コラピント(ウイリアムズ)の5台のマシンが角田のタイムを上回ったため、角田は18番手に落ち、SQ1脱落となった。

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