ところで、なぜ元GP2王者がインタビューセレモニーに来たのか。じつはGP2のタイトルを獲得した後、ロータスのリサーブドライバーを務めていたバルセッキは、同時にスカイ・スポーツ・イタリアでピットレポーターも務めていた。

 その経験から、その後、F1と同様GP2シリーズもポディウムセレモニーでインタビューを開始すると、GP2に詳しいバルセッキがそのインタビュアーを務めることとなった。

 このポディウムセレモニーや予選後のセレモニーでのインタビュアーは国際映像を統括しているFOMが決定するのだが、アゼルバイジャンGPの予選セレモニーでその大役に抜擢されたのが、バルセッキだった。

F1アゼルバイジャンGPで予選後インタビューを行うバルセッキ
F1アゼルバイジャンGPで予選後インタビューを行うバルセッキ

「昨日(金曜日)の夜にFOMから打診があったんだ。F1のセレモニーは初めてだけど、F1ドライバーの多くはGP2時代から知っている仲間だし、いつもパドックで話をしているから、特別なことは何もないよ」と、初めてのF1のセレモニーの印象を語ったバルセッキ。

 さっそく、翌日(日曜日)のF2のポディウムセレモニーにも登場し、ハイテンションなインタビューをトップ3ドライバーと繰り広げていた。

 ちなみにバルセッキはF1ドライバーになる夢はあきらめたが、レースはまだ続けている。

「オートクロス(自動車競技の一種。モトクロスの四輪車版で、いわば自動車によるクロスカントリーレース)をやっているんだ。今度オートクロスのヨーロッパ選手権に出るよ」

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