レッドブルは、ホイールを装着した状態のタイヤと、1kmのバラストをエアロスクリーンに衝突させる映像を公開したが、ともに破損は見受けられなかった。テスト用ヘルメットにはラバーが付着していたが、このときのヘルメットの高さは、フリー走行でテストしたダニエル・リカルドのヘルメットの位置と比べて高かったようだ。
エアロスクリーンは、コクピット上部を囲うようなレールで構成されている。レールとモノコックの間でボルト固定され、フロント・ロールオーバー構造として補強されるという側面もある。
ダニエル・リカルドによると、ドライコンディション下で行われたロシアGPフリー走行でのテストでは、視認性に関しては問題なかったものの、雨やオイル、虫などがレース時に視界の妨げになる可能性があると指摘している。しかし、NASCARで使われているようなティアオフ・シールドやオンボードカメラで使われている巻き取り式フィルムが、問題を解決するかもしれないとも語っている。
空力面を見ると、フロントスクリーンの角度は、車体上部の気流に影響を与えそうだ。オープンコクピットに向けた気流がヘルメットを取り囲むことで部分的に良い効果を得られるかもしれないが、エアボックス入口への空気の流入や、ドライバーのヘルメットへの冷却流がマシンにネガティブな影響を与える可能性もある。とはいえ、クルマのデザインの一部として設計されているので、そのような影響は大きくないだろう。
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