2016年のF1オフシーズンテストで、フェラーリのコクピット保護デバイス「ハロ」がお披露目され、ロシアGPでは新たにレッドブルの「エアロスクリーン」が登場した。
これらのデバイスは現在、急速な進化を遂げているが、2014年に起きたジュール・ビアンキの悲劇と直接関連づけられるものではなく、このようなデバイスさえあれば彼の命が救われただろうとは誰もが考えていない。
とはいえ、FIAは昨年インディカーでジャスティン・ウィルソンの身に起きた不幸なアクシデントのように、オープンコクピットで争われるレースにおいて、頭部が負傷する事故が多いことに懸念を示している。
安全の進化は、正面や側面から受ける大きな衝撃からドライバーを守り、焦点とされる頭部損傷のリスクを軽減しているものの、FIAは慎重に新デバイスの導入へ向けて動いている。
レッドブルのエアロスクリーンのコンセプトは、コクピット上部に接近する物体がドライバーに損傷を与えるリスクを軽減することだ。とはいえ、ドライバーの周囲を完全に取り囲むようなフルキャノピー形状ではない。