マノー・レーシングは今季のF1でパスカル・ウェーレインをチームに迎えることを正式発表した。契約に付帯する条件のひとつとして、マノーはメルセデスの風洞施設を利用できるようになると英国オートスポーツが報じている。

 2015年はメルセデスのリザーブドライバーを務めていたウェーレインは、1年契約でマノーに加わる。この契約はグリッド最後尾が定位置となっている彼らに500〜600万ユーロ(およそ6億〜7.5億円)相当の価値をもたらすものだ。

 今年マノーは最新仕様のメルセデス製パワーユニットを使用するが、ウェーレインの加入は供給契約とは完全に切り離されているという。むしろマノーにとって重要なのは、ウェーレインとの契約によりブラックレーにあるメルセデスの50%風洞を使う権利が与えられ、シーズン中の空力開発に利用できるようになることだ。

「マノー・レーシングは、僕がF1でのキャリアを始めるには最適なチームだ。このチームに入ることができて、とてもうれしい」と、ウェーレインは語っている。

「僕の『レース界の家族』であるメルセデス・ベンツの人々、特に僕のキャリアをここまで導き、この機会を与えてくれたトト(ウォルフ)にお礼を言いたい。夢の実現を助けてくれた素晴らしいサポートに感謝している。このチャンスをしっかりつかみ、コースでパフォーマンスを発揮することが、僕のこれからの仕事だ」

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