そして、それはフェラーリについても同じことが言える。つまり、ホンダは残された最後の選択肢にすぎない。それでも、2014年からルノーに期待を裏切られ続けたホーナーにとって、4年は長すぎた。

 もちろん、ホンダがレッドブルにPUを供給するという発表は9月15日には行われない。だが、2018年末をもってレッドブルとルノーの関係が終了することは、ほぼ間違いない。

 レッドブルがルノーではなく、ホンダに魅力を感じている理由のひとつに、現時点でのパワーよりも、開発ペースがルノーよりホンダの方が速いと考えているからだと、前出のレース関係者は話す。

「2016年にスタートしたワークスルノーは5カ年計画でチャンピオンシップに返り咲くことを目指している。しかも、それはワークスチームのルノー。だったら、マクラーレンに事実上切られ、後がないホンダと組んだ方が、リスクはあるがチャンスをつかめるかもしれない。いずれにせよ、レッドブルは2021年からポルシェと組むか売却を考えているので、合わないルノーと我慢して仕事を続ける理由はない」

 Xデーとなる9月15日。これはこれから起きるさまざまなニュースの始まりにすぎないのかもしれない。

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