ライコネンはチェッカー後に5秒のタイム加算が決まっていたため、背後につけていたペレスは、そのままゴールしても表彰台だったが、最終周の1コーナーで勝負に出る。コース上でライコネンを抜き去り、名実ともに3位でフィニッシュ。フリー走行3回目でクラッシュしながら予選2位に入り、5グリッド降格から自力で表彰台を勝ち取った。週末を盛り上げた主役のひとりに、表彰式で大きな歓声が送られる。

 レッドブルはリカルド、マックス・フェルスタッペンともにスーパーソフトからソフトへ交換してからペースが上がらず、2度目のストップ。ミディアムタイヤに交換したあとは復調したが、リカルド7位、フェルスタッペン8位という結果に終わる。

 マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが5周目、ジェンソン・バトンが6周目と早々に1回目のピットイン。スーパーソフトタイヤからソフトに交換し、ともに再度ソフトへと交換する2ストップで苦しい戦いとなった。バトンは11位で完走したものの、アロンソはシフトにトラブルを抱えて42周でリタイアとなった。

 予選7位のダニール・クビアトは序盤でガレージに入り、6周リタイア。決勝に向けてギヤボックスを交換し、18番手からスタートしたカルロス・サインツJr.は「サスペンションか他の何かに問題がある」と訴えて、32周目にストップ。これでトロロッソは2台ともトラブルで戦列を去ることに。

 マノーのパスカル・ウェーレインは「ブレーキが壊れた」と1コーナーのエスケープへ逃れて、39周でストップ。4人のドライバーがリタイアを喫している。

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